日本文学科伝統文化教育プログラムとして能の実技体験講座を開催しました

日本文学科では、2月16日から18日までの3日間、2014年度日本文学科伝統文化教育プログラムとして能の実技体験講座を開催しました。第一弾「能を学ぶ」、第二弾「能を観る」に続いての「第三弾」は「能を体験する」。第一弾から特別講師としてお迎えしている喜多流能楽師 佐藤寛泰師による能の体験レッスンとなりました。

春休み期間中の開催ということで帰省する学生が多い中、1年生から3年生まで約20名の学生が能における立ち方をはじめとし、座り方、歩き方(摺り足)、姿勢、所作、呼吸、発声、そして謡いや舞いを学びました。正座をしたままでの謡いの稽古に足が痺れてしまう学生もいましたが、先生より足が痺れない正座の仕方を教えていただく一場面も。

常に背筋を伸ばし、美しい姿勢を保つことの難しさを感じながらも、鏡に映る自分たちの、いつもと違う凛とした姿に目を奪われたようです。最初はタイミングが合わず、美しい扇を手に右往左往する状態が続きましたが、稽古を重ねるごとに、扇が一斉に翻るようになっていく様はお見事!のひとこと。

最終日には発表会も行いました。名残惜しい、もっと習いたい、3日間では足りないという声があちらこちらから聞こえました。片付けを終え、先生方をお見送りし、元の体育館に戻った場所でバレーボールを始める学生たちの元気な姿に、次回の伝統文化教育プログラムへの期待が膨らみます。引き続き、ご期待ください。