6月11日、日本文学科では喜多流能楽師 佐藤寛泰 師による特別講座を開催しました。
この特別講座は今年度で3回目を迎えます。
日本文学科の伝統文化教育プログラムの第一弾は「能を学ぶ!」ということで、仙台藩お抱え能楽師の12代目にあたる佐藤寛泰 師をお迎えし、能のお話のほか、2名の学生が実際に能舞台で使用される装束(男役、女役)を身にまといました。
装束に関する詳しい説明とともに、手際よく着せていく寛泰 師。
寛泰 師によれば、着付けをする側だけでなく、着せてもらう方の人間にもそれなりの「技量」が必要だということです。
もちろん、生まれて初めて能装束を体験した学生たちに、そんな技量はありません。
もう着るだけで精一杯。動きにくくて四苦八苦です。しかし、実際の舞台ではこうした装束に加えて、能面もつけるわけです。その上で、ひとつひとつの美しい所作をもって表現する能独特の世界。伝統芸能の奥深さに圧倒されますね。
能の装束を体験したあとは、参加者全員で謡曲「高砂」の練習です。
慣れない節回しに「朗々と」というわけにはいきませんでしたが、寛泰 師のご指導のもと、背筋を伸ばし、「美しい姿勢」で教室中が満たされた様子は何とも圧巻でした。
今年度、日本文学科では、伝統文化教育プログラム第二弾として、秋に能を観劇します。そして第三弾は春先に寛泰 師による能の体験レッスンを開催する予定です。
「能を学ぶ」「能を観る」「能を体験する」
日本文学科の伝統文化教育プログラム。
ますます目が離せません。どうぞお楽しみに!