日本文学科では、2015年度教員採用試験(中学校・高等学校国語)において、合計4名の現役合格者を輩出いたしました。
ご承知のとおり、教員採用試験は非常に狭き門となっております。現役で合格することは並大抵の努力ではなしえません。「教師になりたい」という夢に向かってまっしぐらに進み続けた学生たちの努力と、教職センター主任 柏葉先生による絶え間ないご尽力とご指導、その両者が結実し、4名の新しい国語教師の誕生となりました。
現役合格を成し遂げた学生たちより、教師を目指す後輩の皆さんへメッセージを頂戴しました。ぜひお読みください。
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*宮城県・千葉県(高校)合格 N.Tさん
教員になりたいと思ったのは、今まで出会ってきた多くの先生方の影響がかなり大きいのではないかと感じています。先生方はいつも私を見守り、時には厳しく時には優しく教え導いてくださいました。今まで出会ってきた先生方のように、生徒から信頼される教員になりたいと思うようになりました。私は、現役で絶対合格したいと思っていましたので、採用試験に向けてはかなり勉強したつもりです。教職センター主催の勉強会には毎回出席するようにし、基礎知識を身に着けました。勉強会と並行して、自分で勉強する際には、様々なテキストに手を出さず、教職教養、古典、漢文、過去問などそれぞれ一冊から二冊にテキストを絞り、そのテキストを何度も繰り返し解きました。一冊5~6回は解いたのではないかと思います。このテキストをすべて完璧に解けるまでやる!と思いながら勉強していました。しかし、一人で勉強しているとやはりだんだん辛くなってきますし、嫌になってきます。わたしも心が折れそうになることが何度もありました。そんな時、いつも教員を目指す仲間が支えてくれました。教員採用試験は個人で頑張ればいいと思っていましたが、仲間と一緒に支えあうことが一番大切なのではないかと試験を経験して感じています。一人で苦しまず、仲間と支えあい、みんなで合格するのだという強い気持ちで頑張ってください。最後はやはり、教員になりたいという強い気持ちが大切なのだと思います。応援しています。
*宮城県(中学校)合格 S.Oさん
この度、教員採用試験合格のご報告ができることをとても嬉しく思います。私は幼稚園から高校までずっと、素敵な先生方との出会いに恵まれ、いつも先生という存在に支えられていたので、自然と「いつか自分も教壇に立ち、教員として子どもたちの支えになりたい」と思うようになりました。そして生まれ育った宮城県で国語科の教員を目指すことに決め、宮城学院の日本文学科に入学し、今に至ります。
教職課程の授業は学年が進むにつれて実践的になっていくので、「果たして私に教員という仕事が務まるのだろうか」と何度も考え、悩みました。しかし、教育実習先で現場の先生方の熱心なご指導を受けることができ、また、未熟な私でも一生懸命に向き合えば生徒も一生懸命に応えてくれるのだということを肌で感じ、教職への想いを強くしました。それでも、教員採用試験に臨むことは体力・気力共に辛くなることが多く、挫折しそうにもなりましたが、そんな時は教授が的確なアドバイスをくださったり、友人たちが悩みを共有してくれたり…いつもまわりの方々が支えてくださったので、合格を掴み取ることが出来たのだと思います。
我が日本文学科は教員養成だけに特化しているわけではありませんが、教員を目指す学生のサポート体制は十分に整っていますし、何より、同じ志をもった仲間がたくさんいます。諦めずに、自分らしく努力すれば必ず夢に近づくことが出来ます。後輩のみなさんにも、残りの学生生活を悔いなく過ごして欲しいと思います。応援しています!
*宮城県(中学校)合格 Y.Kさん
私は大学2年の2月に教員を志しました。きっかけは教育実習先へ打ち合せに行った際に中学生と会ったことでした。自分の中学校時代を振り返り、楽しかった日々には教員の存在が大きかったと気付きました。そして、次は私が子どもたちの学校生活を楽しいものにしてあげたいと考えました。そこからは勉強の日々で、挫けそうになりながらも試験本番まで1年以上勉強を続けました。私の勉強はとにかく繰り返して基礎を固めることが中心で、専門教養も教職教養もひたすら繰り返しました。1年以上も勉強をしていれば勉強が嫌になることもあります。受かるのかという不安、周囲は進路が決まっていく中勉強をしていて焦りを感じることもあります。教員採用試験は長期戦です。みなさんもこの時期は本格的に勉強を進めている頃で、終わりの見えない勉強に不安を覚えているかもしれません。でも大丈夫です。努力した分はきちんと結果に繋がります。教員になりたいという気持ちを大切に、今やるべきことに一生懸命に取り組んでください。そして、自信をもって試験に臨み、突破してください。応援しています。私も春からの教員生活に不安がありますが、現場に出たら先輩方から学び、生徒とともに成長していきたいと思っています。私はこれからが本番です。お互い頑張りましょう。
*相模原市(中学校)合格 Y.Yさん
・教員を目指したきっかけと受験を決めるまで
中学や高校で出会った人々、学んだことが自分の中で人格を形成する上での核となっているように感じます。自分もたくさんの可能性や選択肢を持つ生徒たちに関わり、個人や集団としてのよさを伸ばす手伝いをしたいと思いました。
大学入学時から「教員になりたい」という気持ちはあったものの、学生生活でのさまざまな活動や出会いを経て、他にもやりたいことがたくさんでてくるようになりました。その中で、大学院への進学や一般企業への就職にも興味がわき、他大学の勉強会や企業インターン、ボランティア活動などに挑戦しました。4年生になり、それまでは「大学卒業後の進路」としか考えていませんでしたが、さまざまな経験を振り返ったときに、あらためて自分が「どんな人生を送りたいか」について考えるようになりました。自分がなぜいろんな出会いや学びを求めていたのか、これからも求めたいと思っているのはなぜか考えたとき、それは中学・高校時代の自分がそれらを強く求めていたからだと気がつきました。中学校や高校はたくさんの可能性にあふれています。しかし、それらの可能性が大きいのと同時に、抱く不安も大きいです。私は同じような可能性や不安を抱えている生徒たちのそばで、少しでも力になれるような教員になりたいと思いました。その思いを自分の中で固め、大学4年の4月、教員採用試験の受験を決めました。
・教員を志す後輩の皆さんへ
資格を取ったり、試験に合格したりするためにはある程度「方法」や「手段」があるかと思います。けれど「どんな教師になりたいか」は人それぞれであり、決まった形はありません。大学生は大人でも子供でもない特別な時期だと思います。自分の興味のあることに全力で向き合える貴重な時期でもあると思います。いろいろなことにチャレンジし、その中から自分が興味のあること、好きなことを見つめそれを大切にしてほしいです。そして、なぜ、それらに興味があるのか、好きなのかその理由こそが教員になるにせよ、他の進路に進むにせよ皆さんの強みになるかと思います。自分の夢を大切に頑張ってほしいです。
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先輩たちの生の声を聞きましょう。11月29日(土)、教職センター主催の「合格者体験発表会」が開催されます。来年度受験を考える3年生はもちろん、教員を目指す1~2年生もぜひ参加してください。詳細は下記の通りです。
日時:2014年11月29日(土)
☆午前の部(9:50~11:40) 小学校:C604 英語・家庭・養護教諭:C602
☆午後の部(12:50~15:00) 国語:C602
「午後の部」において、この度現役合格を果たした4名による報告と、既卒者(日本文学科卒)2名による報告が行われます。教員になりたい皆さん、ぜひ。