宮城学院女子大学学芸学部日本文学科では、昨年度ご好評をいただいた特別公開シンポジウム「怪異と幻想の日本文学」の第2弾、「夏の怪談教室―怪異と幻想の日本文学 vol.2」を下記の要領で開催いたします。
夏の怪談教室―怪異と幻想の日本文学 vol.2
日時:7月29日(土) 13:00~16:30
会場:仙台市市民活動サポートセンター 6階セミナーホール
第1部 13:00~15:50 特別公開講座
13:00~14:20 古田 正幸(本学准教授) 「彷徨える魂―『源氏物語』六条御息所を中心にして」
14:30~15:50 深澤 昌夫(本学教授) 「夢で逢えたら―世阿弥と『井筒』と夢幻能」
第2部 16:00~16:30 ミニシンポジウム
登壇者:古田 正幸 深澤 昌夫
この講座は学都仙台コンソーシアム・サテライトキャンパス公開講座2017の中で行われ、事前申込が必要となります。申込先は本学学生→日本文学科副手室(022-277-6121)、一般の方々は→宮城学院女子大学教務センター(022-279-4703)になります。定員は80名、入場無料です。夏の暑い日、文学の世界に涼を感じてみませんか。皆さまのお申込をお待ちしています。
古田 正幸氏(本学准教授) 「彷徨える魂―『源氏物語』六条御息所を中心にして」
光源氏の正妻葵の上は六条御息所の生霊に憑かれて亡くなります。御息所本人はさほど恨みを自覚せず、また自身生霊と噂されることを恐れるのですが、にも関わらずその魂は生き身を離れ、葵上を苦しめ、死してなお光源氏の妻たちに憑くのです。恐怖か、それとも共感か。今回は『源氏物語』葵巻を中心に、彷徨える御息所の魂と情念の世界に皆さんをご案内します。
深澤 昌夫氏(本学教授) 「夢で逢えたら―世阿弥と『井筒』と夢幻能」
語ること、思い出すこと、聞くこと、語り継ぐこと…そのすべてを構造化し、一つの様式にまで高めた演劇が「能」です。今回は『伊勢物語』「筒井筒」の段に取材した世阿弥の代表作『井筒』を取り上げ、大切な人との別れを受け入れかね、死後もなお追憶と懐旧に生きている女性を描いた夢幻(ゆめまぼろし)の世界に皆さんをご案内します。
お問合せ:日本文学科副手室(C303 022-277-6121)