いまこそ「よむ本」/「みる動画」:弓と禅

2020.05.21


 
生活科学部食品栄養学科 正木 恭介 教授 [教員プロフィール]

先が読めない、判断に困る。ということが最近よくあります。わからないのに最良の判断を求められます。

私は、大学時代弓道部でした。弓道場には弓聖といわれる石巻出身の阿波研造先生の写真が飾ってありました。先生の弓の考え方が、「弓と禅」に紹介されています。
スティーブジョブスの愛読書として有名です。著者のドイツ人へリゲルの弓の修行の過程が記されています。

阿波先生は弓に悩むヘリゲルに真夜中に道場に来るように伝えます。真っ暗闇の中、先生は、2本の矢を放し、的の真ん中に的中させ、しかも2本目は1本目の矢を射抜きました。この結果の意味は何か?へリゲルは弓への修行をここから再スタートさせます。

私は弓を本学で再開しました。1射、1射、判断が加わります。「あたるかな?」、「はずれるかな?」、と思いがよぎるなか、「あたると信じて」矢を放します。心が安定していれば、中ります。

2月下旬、コロナの影響が本学に徐々に及ぶ中、「弓と禅」を思い出し、真っ暗闇で弓を引きました。その記録を見てください。

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