いまこそ「よむ本」:たったひとつの「真実」なんてない―メディアは何を伝えているのか?―
2020.04.22
今、私たちは外出が制限され、人との接触を必要最低限に減らすことを求められています。
外へ出て、たくさんの人に会えないとしても、心の豊かさを保つことはとても大切なことと考え、
こんな今だからこそ、時間を大切に活用する方法について、
宮城学院女子大学の教授陣が発信していきます。
一般教育部 小羽田 誠治 教授 [教員プロフィール]
皆さん、こんにちは。一般教育部の小羽田誠治(こはだせいじ)です。
皆さんには、今回、読みやすい新書を紹介したいと思います。
森達也『たったひとつの「真実」なんてない―メディアは何を伝えているのか?―』(ちくまプリマ―新書)です。
2019年末から広がったコロナウイルス問題は、100年に1度と言われるくらいの危機を世界にもたらしています。普段はニュースなんて見ない、という人でも、最近は毎日のようにコロナ報道に触れているのではないでしょうか?
そんななか、私は常々、メディアは伝えるべきことをちゃんと伝えられているのだろうかと、疑問に思っています。こんな大変な時代だからこそ、情報を発信する側も、受け取る側も、しっかりと考えなくては、とんでもない間違いを犯してしまうことになるでしょう。
あふれる情報に対してどう向き合うべきなのか、この本は考えさせられる手がかりをたくさん与えてくれます。是非ご一読を。