2021年03月22日放送 24回

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放送音源
今日のパーソナリティは、正木ゼミ3年の稲塚桃子です。出身高校は宮城学院高校です。今日は、もう少しで新しい年度も迎えるということで「新年度からやりたいこと」について自己紹介させていただきます。

そして、今日一緒に番組を担当する仲間は松木詩歩さんと正木先生です。

本日はこの3名でお送りします。よろしくお願いします!
≪コーナー1私たちのキャンパスライフ≫3分00秒~10分00秒
今回は私、松木詩歩が宮城学院女子大学の「礼拝堂と礼拝」についてお話したいと思います。

宮城学院女子大学はキリスト教における建学の精神を継承しています。そのシンボルとして礼拝堂は大学敷地内の中央にあります。これは礼拝を中心にした教育が行われている表れだそうです。そのため、宮城学院内において重要な建物です。

中に入るとエントランスホールがあり、普段は受付などの場所になっています。そこからさらに中に入っていくと、巨大なパイプオルガンやステンドグラス、講壇が目に飛び込んできます。

パイプオルガンは今ある桜ヶ丘キャンパスより前にあった東三番丁キャンパスの大講堂から移設されたものです。礼拝で流れる讃美歌の演奏で奏でられる音楽は礼拝堂内一帯に響き渡り、厳かな雰囲気に包まれます。
1階のフロアの方向が講壇上にある説教卓へ向くようにされています。1階席だけでなく2階にもギャラリーがあり、1階のフロアやギャラリーなどを含めると600人ほど収容できるそうです。

また、ステンドグラスは20世紀を代表するフランスのステンドグラス作家のガブリエル・ロワールという方がつくられたものです。キリストの誕生、十字架のキリスト、キリストの復活・昇天の3つが表現されています。キリスト誕生のところには今ある桜ヶ丘キャンパスの前のキャンパスの大講堂や噴水が描かれており、宮城学院の学生や生徒もいるそうです。じっくりとステンドグラスを見る機会がなかったため、このように細かなところまで描かれていることを初めて知って驚きました。

このような礼拝堂で大学の礼拝や中学・高校の特別礼拝、クリスマス礼拝やイースター礼拝などが行われています。

*話を振る。1年生の授業の中にキリスト教について学ぶカリキュラムがあり、実際に礼拝堂に行ったことがあると思いますが、入った時の印象はどうでしたか?

また、この礼拝堂に隣接しているベルタワーについても紹介したいと思います。高さ26mあり、一番上には十字架が掲げられています。上部には複数の鐘を組み合わせて旋律を奏でられるようにした「カリヨン」というものが設置されていて、9時、12時、15時、17時の4回それぞれ異なる讃美歌が演奏されています。それは大学敷地中に響き渡ります。日常から讃美歌に触れる機会があり、聞くたびに心が現れるような気持になります。毎年クリスマス近くなるとライトアップされ、昼間とは違った一面が見られます。

この礼拝堂では昼休みの時間に大学礼拝が週に3回行われています。ただ、今年度は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、動画配信で行われていました。礼拝では大学の先生や他の教会から牧師先生がいらっしゃり、お話をして下さいます。題材は様々ですが、社会問題など身近な問題を聖書の観点から考えるものでした。

ここで1つ紹介したいと思います。特に印象に残ったのは「ゆるし」についてです。ゆるすときいてどんな漢字が思い浮かんだでしょうか。許可の許が真っ先に思いついたではないでしょうか?

私も実際そうでした。でももう一つ容赦の赦もゆるすと読みます。聖書の中でイエスは何回赦すかではなく、その何倍も赦すように言っています。なぜそのような発言があるのでしょうか。

それはイエスが隣人を愛し、罪を赦してくださっているからだと学びました。そもそも2つのゆるしの違いは何かと言うと、許可のきょの許すはこれからの行為に対するものであり、容赦のしゃの赦すはかこの行為に対するものです。私も何か行動するときに失敗するのが怖い、失敗したら周りからどう見られるかと不安になります。そのように思うのは、失敗が許されないような社会がつくりだされてきたからです。そうではなく、間違いがあったとしても容赦のしゃの赦すという気持ちを持つことが人間としての温かみがあり、決して忘れてはいけないなと考えさせられた内容でした。

管理栄養士としてこれから働いていく中でも対象の方はもちろん、共に働く仲間に対してもゆるしの心をもって接していきたいと思いました。このように生きていく上で考えさせられたり、はっと気づかされるお話を礼拝では聞くことができます。
礼拝では説教だけでなく、讃美歌も歌います。毎回歌う箇所が異なります。何と言っても個人的には、パイプオルガンの音色を聞くのが楽しみです。パイプオルガンの生の演奏を聞く機会が滅多にないため貴重な機会だなと思っています。また、小さい頃に教会に通っていたことがあってよく讃美歌を歌っていたので少し懐かしさを覚えます。

このように礼拝堂や礼拝は宮城学院やその学生や生徒にとって重要であるということが改めてよくわかりました。

今回は私、松木詩歩が「礼拝堂と礼拝」について紹介しました。
≪音楽タイム≫
今週ご紹介する曲は、私、松木詩歩の選曲で、スキマスイッチの「Ah Yeah‼」です。
それでは、お聞きください。
~♪~

≪コーナー2泉区いいとこ大発見 part4≫
今回は、私、松木詩歩が担当させていただきます。よろしくお願いします。
私が紹介するのは「ナチュラルキッチンマナ」さんです。泉中央駅から遊歩道沿いを10分ほど歩いたところで、大通りから外れた静かな住宅街にあります。

ここではマクロビオティックの料理教室の開催やランチ、無農薬無添加の商品を販売しているお店です。

*ここでマクロビオティックという言葉を聞いたことがありますか?

ちなみに私はこの言葉は取材をさせていただくにあたって初めて聴きました。マクロビオティックについて説明すると、マクロは大きい・長いという意味、ビオは生命、ティックは学問や術をあらわします。つまり長く生きるための術を意味します。具体的な内容については玄米や雑穀を主食とし、豆類や野菜や果物を摂取し、肉や魚や卵などの動物性の食品はできる限り摂取しないような食事をします。そして何と言っても無農薬や無添加の食品を摂取しています。取材を引き受けていただいた松本さんにマクロビオティックについて伺うと、食べたもので体も心も変わるということをおっしゃっていました。だから無理に食べるものを制限するのではなく、体に負担のかからないものを摂取することで体のバランスを整えるという方法になります。これを松本さんはマクロビオティックと出会ってから学び始め、それを周りの人に広めたいというところから料理教室を始め、さらに今あるお店をオープンしたそうです。

店内に入るとまず目に飛び込んできたのは正面にある食品です。無添加、無農薬の食品が置いてありました。味噌、砂糖、しょうゆなどの調味料や、玄米やあわなどの穀物類、カレーやシチューなどの加工品など様々でした。中でも気になったのは、松本さんにもご紹介いただいたコーレンです。これはれんこんの粉で、呼吸器を癒してくれる作用があるようです。お湯で溶いて飲んだり、味噌汁に入れたりなど料理にも活用できるようです。薬のような効果があるというわけではありませんが、体の調子を整えるためにはぴったりだなと思いました。

お二人は無添加や無農薬の食品を普段食べるのを意識したり、こだわりなどありますか?(話をふる)

さらに店内入って左手にはキッチンがあります。そこで料理教室が行われています。コースが3種類あるそうです。ワンデーコースは体のことを考える料理をつくります。ベーシックコースはマクロビオティックについての講義と基本調理を組み合わせたものになります。全部で6回あるそうです。さらに季節の手仕事講座というのもがあり、梅酒や梅干し作り、味噌づくりなどをされているようです。お客さんからの要望も多いようです。しかし、コロナウイルスの流行があり、一時は中断せざるをえませんでしたが、これからは少人数でできるようにしていきたいと話されていました。

また、テーブルやいすもいくつか並んでおり、週に2回カフェをされています。残念ながら今回の取材でいただくことはできなかったのですが、醤油、塩、味噌を使った主食、主菜、副菜、味噌汁がそろった定食になります。砂糖や動物性の食品を使わないというのがこだわり。また、コーヒーなども用意しているそうです。こだわりを伺うと、砂糖やみりんを一切使わず、ボリュームをとれるということです。次には必ず食べたいと思います!

また今回の取材で印象に残っていることがあります。それは身土不二という言葉です。聞いたことはありますか?身長のしん、土、不安のふ、漢数字の2で身土不二と書きます。身体や環境は別々ではないという意味だそうです。私達人間は食べ物を含めてあらゆる環境から取り入れているため、その土地に適したものを食べるのがよい大切です。野菜や穀類などはそれぞれ適した土壌や気候があり、その条件が揃っているからこそ作物を栽培して収穫することができます。旬の食べ物を味わうこと、地産地消を促すのはあらゆる麺がありますが、この身土不二の面からも大切であるという気づきになりました。

今までは栄養価を揃えたり、味の組み合わせや彩りについて考えることがありますが、使う食材について深く考えることがあまりありませんでした。根本である体への影響を考えることについて考えさせられました。管理栄養士を目指している身として、さらに広い視野で考え、提供する食事について深く追求していくことが必要だなと思いました。

お店の紹介から少し離れてしまいましたが、健康について考え、食事について強いこだわりをもっていらっしゃる松本さんのお店に足を運び、ランチや料理教室へ参加してみるのはいかがでしょうか?

今回の「泉区いいとこ大発見 part4」は、「ナチュラルキッチンマナ」さんについて、紹介いたしました。
≪コーナー3 解決!なんでもアンサー≫

このコーナーでは、私たちの悩みやリスナーのみなさんから頂いた疑問や質問をみんなで考え、解決していきます。今回は、いつもと少し趣向を変えて、私たちが来年受験する管理栄養士の国家試験についてお話していきたいと思います。

まずは簡単な国家試験の紹介をします。この試験は1日かけて行われます。栄養に関することだけでなく、人の体の構造や機能についてや、病気や教育についてなど幅広い分野から出題されます。合格点は200点中の6割で、合格すれば厚生労働大臣から管理栄養士としての資格を取得することができます。

先月の2月28日に今年度の管理栄養士の国家試験が行われ、大学4年生の先輩方が受験されました。今回は事前に受験された先輩方に国家試験に向けての勉強などのお話を事前に聞かせて頂きました。協力してくださった山崎静流先輩、ありがとうございます。

まず1つ目の質問ですが、卒論と就職活動そして国家試験の対策とやることがとても多いですが、両立するためにどのような工夫をしているか。です。
国試の勉強を本格的に始めたのは就職活動が終わってからです。卒論や用事がある日でも最低5時間は勉強すると決めていました。とのことでした。

コメント:実際に就活も解禁になりましたが、就活と国家試験の対策だけでも正直今私はてんてこまいです。詩歩ちゃんは両立できていますか?正木先生、この時期管理栄養士の国家試験対策の勉強をどのようにすればいいでしょうか?

2つ目は、国家試験の勉強で苦労したことを教えて頂きました。
食べ物と健康の分野です。暗記科目を意外と覚えていなかったことに気づき直前に詰め込んだ感じになってしまいました。とのことです。
コメント:先ほども少し言いましたが、管理栄養士と一口に言っても幅広い分野を勉強します。今出てきた分野だと過去問では「バルサミコ酢の原料はりんごである」の正誤を判断するものが出題されたりしているんですよね。ちなみにこの問題は誤りで、正しくはりんごが原料です。

3つ目は、会場の雰囲気を聞かせて頂きました。
そこまで張り詰めた雰囲気ではなかったので、落ち着いて試験に挑めたそうです。

そして、4つ目は試験を受けてみての感想をお聞きしました。
実際に受けてみるともしと同じような何度に感じたが、模試とは比較できないほどの緊張感の中問題を受けなくてはならないので、今までしてきた努力を全てつぎ込んで試験に臨んだと教えて頂きました。また、途中少し悩む問題もあったそうですが、管理栄養士の国家試験は200問の内120問以上正解すれば合格になります。だからこそ、落ち着いて問題に取り組みわからない問題をひきずらないようにしたそうです。

コメント:私もこの前過去問を解いたんですけど正直勘の所が多くって…詩歩ちゃんはどうでしたか?

5つ目は、試験1週間前からの食事を工夫したか教えて頂きました。
勉強も大事ですが、体調を万全にして試験に臨めるように野菜や果物を必ずとるようにしていたそうです。

そして、食事繋がりで試験当日の食事もお聞きしました。
朝食はヨーグルトと野菜スープにして、試験中に眠くならないよう工夫されたそうです。昼食は自分の好きなパンを食べて英気を養ったそうです。

6つ目は、先生方からどのようなサポートがあったかお聞きしました。
毎朝先生かららの一言が添えられたメールを頂きました。問題も添付されており毎朝の目覚めの1問という感じだったそうです。また、日頃からいろいとな先生から演習問題など様々な問題を出してもらったことで模試が優しい問題にも思えたそうです。

最後に、私たち後輩への助言も頂きました。
勉強が嫌になる場面は何度もあると思います。4年間の努力を思い出して自分を励ましながら頑張ってください!勉強すれば受かる試験だと思います。頑張って〜!

助言ありがとうございます。私たちも来年に国家試験を受けることになりますが、今回の先輩のお話を踏まえて改めて頑張っていこうと思います。お忙しい中答えてくださった山崎静流先輩、ありがとうございました。