2021年03月08日放送 22回

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放送音源
22回目の放送となります。今日のパーソナリティは、正木ゼミ3年の橋本かのこです。出身高校は白石高校です。
今回も前回までに引き続き、コロナウイルス感染症対策のために、スタジオ、大学、学生の自宅などに遠隔で繋ぎ、収録をしております。一部聴きづらいところもありますが、ご了承ください。
さて、今日は3月8日。3が「さ」、8が「ば」という語呂合わせで、本日はサバの日と制定されています。ということで、今回は「好きな魚料理」をテーマに自己紹介させていただきます。

本日一緒に番組を担当する仲間は佐藤来南さんと正木先生です。
≪コーナー1私たちのキャンパスライフ≫

今回は私佐藤来南が宮城学院女子大学のワークスタディについて話したいと思います。
ワークスタディとは学生が給与をもらい働きながら学ぶことができるアルバイトのようなものです。食品栄養学科の学生はこども園で調理補助を体験することができます。
私がこのワークスタディを知ったきっかけをお話しすると知り合いにこのワークスタディをしている先輩がいて、このようなものがあるよということを大学1年生の時期に教えていただいたのがきっかけです。
ラジオをお聞きの皆さんは子どもたちの食事を作るために厨房内でどのようなことに気をつけて食事が作られるのか知っていますか。
実は子供たちはまだまだ発達が未熟なため安心安全な食事を提供するために調理を行う前に蛇口の水を飲んで安全性を確認することや仕入れた野菜を二度洗いするなど厳しい衛生管理の中で調理が行われています。また、子供は大人に比べて食物アレルギーをきたしやすいといったことがあるためアレルギーを持っている子どもの食事は別で作られます。その際にはアレルギーを引き起こす食材が入らないように細心の注意を払って食事が作られています。
子供たちに安心安全で栄養満点のおいしい食事を提供するのには想像以上にさまざまな配慮がなされています。
ここでワークスタディを通して私が最近驚いたことを紹介します。
このこども園では園の中でさまざまな食材を自家栽培して子供たちが収穫した後大人が調理し子供たちに提供するという取り組みが行われています。
先日私が厨房に入った際になんと子供たちが紫大根を嬉しそうに調理してくださいと持ってきたんです。
私はその子供たちの姿に衝撃を受けました。皆さんはまず紫の大根があることを知っていますでしょうか。そして4・5歳ほどの自分自身を想像し紫の大根をおいしそうだと思うでしょうか。
私はまず紫色の大根はおいしそうだとは思わないと思いますし、こわくて口にしないと思います。
このような経験を通して小さいころの食育・いろんなものを食べる経験をするというのは偏食などを起こさないためにも大事なことであると改めて実感しました。
最後に子供に安心安全で栄養満点な食事を提供するためにリーダーとして働いている栄養士がどのような仕事をしているのかご紹介します。
皆さんはどのような仕事をしているのか知っていますでしょうか。
こども園の栄養士の仕事内容として厨房に入り自分自身が調理をしながら調理員の方々に指示を出すということは想像できるかもしれないですね。
そのほかにも保護者の方々に対して離乳食教室を開催したり、個人的に子供が食べることに関して悩みを持っている保護者の方の対応をしたり、毎日実際に子供たちのそばにいき食べている様子を観察し提供した食事がちゃんと食べられているか確認したりしています。
子供の成長を食から支えていくために栄養士は日々頭を悩ませ事故のないように細心の注意を払いながら責任をもって仕事をしているのだということをぜひ知ってほしいです。
このようなワークスタディは、他大学では経験することができない宮城学院女子大学ならではの取り組みとなっています。
特に子供に興味のあるわたしにとって本当に学べるものがたくさんあります。この経験活かして、将来もっとより良い管理栄養士になれるよう頑張っていきたいです。

≪音楽タイム≫

今週ご紹介する曲は、私、佐藤来南の選曲で、ケツメイシの「さくら」です。
それでは、お聞きください。
~♪~

≪コーナー2泉区いいとこ大発見 part4≫

もう春がやってきましたね。みなさんは春休みどこかお出かけにいかれる予定はありますか?
今回は私佐藤来南が泉区の松森にある一苺一笑の松森農場を紹介します。

春休みに入るということでラジオを聴いている皆さんが春休みに行きたくなるような場所を紹介しようと思い今回は一苺一笑の松森農場を紹介しようと思いました。

最初に株式会社一苺一笑がどのように誕生したのかについてお話ししたいと思います。

会社の名前である一苺一笑という名前の漢字は「ひとつの苺にひとつの笑い」とかきます。

一苺一笑の本社は宮城県亘理郡の山本町にあり、創業者が農業にミライあるカタチを築くためにはどのようにするべきか悩んでいたことと東日本大震災によって被災したことから農業を継承する立場として未来にむけて取り組むため、新しいスタイルでの農業を提案したいという考えから株式会社一苺一笑が誕生しました。

次に一苺一笑の松森農場について紹介していきます。
松森農場は今から3年前の2018年に設立され仙台市で唯一苺狩りを楽しむことができる場所となっており苺の販売や発送も行っています。

今回は特にいちご狩りについて詳しく紹介していきたいと思います。

松森農場の苺狩りの特徴としては制限時間40分で季節ごとに料金は異なりますが今の時期だと、65歳以上が1800円、小学3年生以上から64歳までで2100円、4歳から小学2年生までが1200円、3歳以下が無料という条件で、“とちおとめ、紅ほっぺ、にこにこベリー、よつぼし、恋みのり、もういっこ”の計6種の苺を1回に堪能することができます。

比較的お手頃な価格で1回に6種類の苺を楽しむことができるのはお得ですね。

この農場の客層はお子様からご年配の方まで幅広いとのことです。

また、ここの農場には常連のお客さんがいてスーパーにでまわらないよつぼしという品種だけを食べていく方や、1回40分のいちご狩りで100個食べて帰るお客さんもいるとのことで農場の苺がそれだけおいしく食べに行く価値がある農場となっています。

この農場の苺の旬としては2~4月の春先にかけてということで今がちょうど食べごろです。

コロナウイルス感染症が懸念される中ではありますが、コロナ対策もしっかりなされています。
店内のアルコール消毒や密になりすぎないように人数制限するといった対策がなされているためコロナ禍においても楽しむことができます。
来客数としては平日だと約100人、土日祝日は約300人ということで平日に行くのがおすすめです。

苺を栽培・管理するうえでどのような苦労や工夫、こだわりがあるのか伺ってきました。
苦労している点としては6種類の品種の栽培を一つのビニールハウスで行うということで温度管理や苺の葉っぱを切るという言った作業が大変であるということでした。
工夫やこだわりという点では科学的な最新システムをつかい生育状況を毎日生産者の目でしっかり確認することで、日々の努力により苺の品質が保たれているとのことでした。

実際に取材した際に6種の品目の苺を食べてみて品種ごとに苺の甘味や酸味、形やにおいなどもそれぞれに個性があり、どの品種もとてもおいしく楽しむことができ、まさに苺で笑顔になれる空間であると感じました。

一苺一笑さんの今後の方針としては仙台市でいちご狩りを楽しむことができるところはまだ少ないため、仙台市にもっと苺を楽しむことができる場所を増やしていきたいということでした。
仙台で唯一いちご狩りを楽しむことができる一苺一笑の松森農場にみなさんぜひ足を運んでみてください。

今回は私、佐藤来南が「一苺一笑の松森農場」さんについてご紹介させていただきました。
≪コーナー3 解決!なんでもアンサー≫

このコーナーでは、私たちの悩みやリスナーのみなさんから頂いた疑問や質問をみんなで考え、解決していきます。
今回は正木ゼミ3年石山愛梨さんに解決していただきました。ありがとうございます。
ペンネーム柿の種さんからの質問です。「お惣菜という漢字にでてくる”惣”という漢字は、なぜ物に心と書くのですか?」という質問を頂きました。
なるほど、確かにお惣菜の”惣”という漢字は食べ物とは関係なさそうですもんね。ちなみにお惣菜とは、ご飯と共に食べる料理のことです。本来は家庭で作る日常的なおかずを指しますが、市販や宅配のおかずを意味することが多くなっています。

今回の質問者さんからいただいた「惣菜」という漢字は、物置の「物」の字の下に「心」と書きます。この字はスーパーなどで見かけたことのある方も多いのではないでしょうか。

この惣という漢字には「全て」、「総べる」という意味があります。物という漢字は角のある牛を表す形と、弓の両端に張っている糸をはじく形が合わさってできています。その下に心臓を表す心がつき、この漢字が構成されています。
なぜ「そうざい」にこの漢字が使われているのかは、今回調べた中では残念ながら分かりませんでした。

ちなみに、「そうざい」と書く漢字は、このほかに糸偏に、つくりには漢字の八、カタカナのム、一番下に心と書く「総」(そう)の字も使われます。例でいえば総理大臣の”総”や、まとめるという意味で使わる総合の”総”ですね。
さて物に心と書く「惣」と総合の「総」、この漢字の違いは何だと思いますか?
正解は、時代背景にあります。
昔からの流れでは、物に心と書く「惣」の字が主流でした。ですが、1946年に定められた当用漢字にこの字は含まれなかったのです。当用漢字とは戦争が終わった後に国が示した、新聞や雑誌など、社会で使ってよい漢字を指します。ちなみによく耳にする常用漢字は、この当用漢字に100文字が追加されたものです。
その後、同じ音の漢字による置き換えが発表され、惣菜の「そう」の漢字も書き換える提案がされました。当用漢字に含まれない、物に心と書く惣から、総合の「総」の字に書き換えようとしたのです。
ですが、これはあまり浸透せず、今でも物に心と書く「惣」が使われています。
ですので、この二つのそうざいは漢字は違いますが意味は同じなのです。

では、ここから食に関わる漢字のクイズを出題したいと思います。
全部で2問ありますので、是非考えてみてくださいね。

第1問目 心に太いと書いて何と読むでしょう?
もしかしたら知っている方も多かったかもしれません。正解は「ところてん」です。
ちなみに、なぜ心に太いと書いてところてんと読むか知っていますか。
実はこれもはっきりとしたことは分かっていません。
ところてんはテングサと呼ばれる海藻からできています。テングサは中国から伝わったとされていますが、その際に呼ばれていた名が「ココロブト」であり、それがココロタイ→ココロテイと変化していき、最終的に「ところてん」と呼ぶようになったという説があります。ところてんの歴史は古く、平安京や平城京の市で売られていたとも言われています。約1300年前から食べられていたとは驚きですよね。

では、第二問です。
「食べる」という字の成り立ちは、次のうちどちらでしょう?
1. 器と蓋の形を表した。
2. 「人を良くする」という意味からできた。
(出演者同士で考える)
正解は1の器と蓋の形を表した漢字でした!
上の「人」の部分は集めて蓋をすることを表し、下の「良い」の部分は穀物を盛り付けた様子を表しています。食という字はこの二つの意味を合わせた文字で、容器に入れて手を加え、食べ物を柔らかくして食べることを意味しているそうです。

ちなみに、食の漢字に使われる「良い」と、良い行いをするの「良い」では、形は同じですが意味や成り立ちは異なるそうです。
グッドの意味を持つ「良い」は穀物の実をふるい分ける道具の絵から生まれた漢字で、よいものを残すところから、この意味を持つようになったそうです。
「食べる」の漢字に使われている「良い」は食器から由来しているので、全く違うものになります。

2番の「人を良くする」は、ある雑誌に掲載されたフレーズです。成り立ちとしては違いますが、とても印象に残る考え方ですよね。

ところで、「儲ける」という字の成り立ちを知っていますか。正確には「信じる」に「者」ではなく、「人偏」と諸君の「諸」だそうです。諸という字には、色々なものが準備されている、蓄えがあるという意味があります。儲けるという字は、元々「蓄え」や「控え」などだけで、「もうけ」の意味は日本でのみ使われているようです。ですので、信じる者ではなく、知識などの蓄えがある者の方が意味合いとしてあっているようです。
みなさん知っていましたか??
漢字の成り立ちについて調べてみると、新しい発見があるかもしれません。是非皆さんも調べてみてくださいね。

今回の「解決!なんでもアンサー」は正木ゼミ3年石山愛梨さんが「お惣菜という漢字はなぜ物に心と書くのか」について解決いたしました。