2021年02月08日放送 18回

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放送音源
18回目の放送となります。今日のパーソナリティは、正木ゼミ3年の遠藤瑠衣です。
出身高校は多賀城高校です。最近またコロナウイルスが流行ってきていて、おうち時間を過ごす時間が増えてきていると思います。この自粛期間で新たに趣味などを見つけた人もいると思います。そこで今日は「最近ハマっていること・新たに趣味になったこと」をテーマに自己紹介させていただきます。

石山さんと正木先生の3名でお送りします。よろしくお願いします!
≪コーナー1私たちのキャンパスライフ≫3分00秒~10分00秒

今回、私、正木ゼミ3年石山愛梨が「卒業研究」についてお話したいと思います。

昨年の12月12日に卒業研究中間報告会があり、正木ゼミの先輩方の研究発表を間近で見ることができました。そこで今回は先輩方の研究をご紹介しながら、大学生活最後の課題である卒業論文や卒業研究とは一体どんなものなのかをお話ししていきたいと思います。

ではまず、卒業論文、卒業研究とは何かについて軽くご説明します。

大学を始めとした教育・研究機関では、最終学年になるとこれまでの学びの研究結果として文書を提出することになります。これが世間一般でいう卒業論文です。略して卒論と呼ばれることの方が多いですね。そして、その中で行う研究が卒業研究です。ですので、今回行われたのは研究の中間発表で、それとはまた別に結果をまとめた論文を書く必要がある訳です。卒業研究を行う期間は大学や学部によって差がありますが、本学科の研究室ではおよそ1年間かけて行い、論文を完成させます。

ちなみに皆さんは、論文はどのように進められているか知っていますか。大きく4段階に分けられます。

まず初めにテーマを決め、次に卒論の目的や背景、目標などを明らかにします。ここで研究の枠を作るわけです。その次に実験の準備や下調べをします。目標とする結果を導き出すには、どのような結果が欲しいのか、そのためにどのような実験を行うのかなど、具体的な計画をします。必要な物や薬品、スケジュールなどを考えます。その後、実験を行い、結果から考察します。必要であれば実験の計画を立て直したり、修正をしていきます。これを1年間で行うわけです。大まかな流れだけでも中々大変なことが分かりますよね。

今回の報告会で正木ゼミの先輩方が発表していた研究は2つになります。1つ目は「若年女性における月経前症候群の実態把握調査」です。月経前症候群とは、PMSとも呼ばれる、月経が始まる3~10日前に起こる精神的・身体的な症状のことです。女性の皆さんは、月経前にイライラしたり、お腹が重だるくなることなど、変化を感じることはありませんか?それもPMSの症状かもしれません。この研究は2001年にも当時のゼミ生が同じ調査を行っていたため、20年間でPMSを知っている割合や症状の変化が無いかを比べています。つまり、同じ研究内容を学年や年代を超えて受け継いでいるのです。本来、研究で十分な結果を得るには多くの時間が必要になります。ですが、卒業研究は1年間という限られた時間の中で取り組まなくてはならないため、十分な結果が得られることも少ないのです。そのため、このように先輩方の研究を基に進めることで、より詳しい結果を得ることができます。これを続けていくことで、実用化に繋がる結果が得られるかもしれません。

2つ目は「冷え性に対するウィンターセイボリー飲用の効果」です。こちらは研究者自らが問題提起をしています。女性の冷え性に焦点を当てており、冷え症の改善に良いとされているウィンターセイボリーという植物の効果を調べています。正木ゼミでは、食べ物やその栄養素が、体にどのような影響があるのかについて学んでいます。ですので、卒業研究も体と食べ物の関係を調べることが多いです。

ここまで長々と説明してきましたが、実は、宮城学院女子大学食品栄養学科では、卒業論文は卒業のための必修単位ではありません。選択科目なので、学生自身の選択に委ねられています。言い換えると、卒業論文を書かなくても大学を卒業することができます。びっくりする方もいるかもしれません。ですがこれは、年度末の3月に国家試験が控えているため、卒業論文は書かなくても良いという考えからきています。ですが、以前ゼミの活動で正木先生から卒業論文に取り組む大切さを教えていただきました。卒業論文は大学生活で学んできたことの集大成であり、その経験は必ず自分のためになるということです。これはどの大学や学部でも言えることだと思います。実際、食品栄養学科の先輩方の殆どが卒業論文を書いています。3年生の主なゼミの活動として、海外の論文を読み、ゼミの中で紹介するということを行ってきました。現代は食品や栄養に関する情報が沢山出回っていて、研究は進んでいるように見えます。ですが、実際は分かっていないことが沢山あります。気負いせず、身近な疑問に目を向けていくことが大切なのかなと個人的に思っています。卒業研究や正木ゼミの研究内容について分かっていただけたでしょうか。

色々ここまでお話をしましたが、私もこれから卒業論文のテーマを考える身なので、今後どうなるのかワクワクしています。卒業する時にやりきったと思える論文を書けるよう頑張りたいと思います。

今回は、私正木ゼミ3年石山愛梨が「卒業研究」について紹介しました。

≪音楽タイム≫
今週ご紹介する曲は、私、石山愛梨の選曲で、スピッツの「空も飛べるはず」です。
それでは、お聞きください。
~♪~
≪コーナー2泉区いいとこ大発見 part4≫
このコーナーでは、泉区にかかわる新聞記事や情報雑誌、イベントなど、私たちが気になったスポット、健康や食の情報をレポートします。
泉区のいいとこをたくさん見つけて、紹介していきます。

今回は私、石山愛梨が宮城県図書館さんをご紹介します。

これまで、先輩方も宮城県図書館さんをこのコーナーで紹介させていただきましたが、図書館の感染対策や注意事項など知りたい情報も沢山ありましたので、取材させていただきました。また、今回の取材も前回と同様、新型コロナウイルスの影響を考慮し、電話とメールで行わせていただきました。

宮城県図書館さんは泉区の紫山に位置しており、泉プレミアムアウトレットや、宮城大学大和キャンパスが近くにあります。図書やCD、DVDなどの資料を、令和2年3月31日現在で約120万点も取り扱っています。これは仙台市内にある図書館が収容する中で最も多くなっています。宮城県図書館さんは1881年(明治14年)に宮城書籍館という名前で建てられました。その後何度か移転し、1998年に現在の泉区紫山に移転されたそうです。今年で丁度創立130年と、長い歴史のある図書館なんですね。歴史のある施設ですが、あらゆる面で最先端を行っているんです。

宮城県図書館さんの特徴についてお伺いしたところ、この時間だけでは収まりきらないほどの魅力を教えていただきました。今回は私の独断と偏見で選らばせていただいた特徴をご紹介します。

まず、宮城県図書館さんの建物としての特徴についてです。
建物は谷に橋を架けるようなイメージで設計されています。地形にも特徴があり、利用者に親しまれているとのことでした。また、「図書館戦争 THE LAST MISSON」のロケ地ともなっているそうです。

内装の最大の特徴は閲覧室です。閲覧室はモール形式と呼ばれるものを導入されています。直線的な遊歩道の形をとっておりその長さはなんと200メートルにもなります。

また、アーティストと建築家がコラボレイトし、建物とアートが一体的になるよう計画され、より質の高い空間づくりを目指しているそうです。写真でお見せできないのが悔しいですが、是非ご自分の目で見てみてください。

このほかにも貴重な資料が揃っていたり、セミナーからコンサートまでを行える施設が充実しています。

ここまで聞いて、利用してみたいと思った方も多いのではないでしょうか。

宮城県図書館さんで図書資料を借りる場合は、利用カードを作る必要があります。宮城県内に住んでいる、または通勤・通学していればだれでも作ることができます。運転免許証や健康保険証、学生証など、氏名と生年月日、現住所を確認できる書類を持参することが必要となります。詳しい作り方は宮城県HPをご覧ください。

また、現在宮城県図書館さんでは、様々な新型コロナウイルスの対策が講じられています。
飛沫感染防止のための座席数の制限や、イベント・研修会開催時の検温、消毒の実施、消毒液の設置、検索端末等の定期的な消毒などを行っています。
利用する際は、マスクの着用と一時間程度での利用が呼びかけられています。また、現在利用を休止または制限しているサービスもありますので、ご利用の際にはご注意ください。

宮城県図書館さんでは、毎月「各階展示」としてテーマに沿ったおすすめの資料を展示・紹介しています。また、宮城県図書館さんの広報誌「ことばのうみ」でも図書館員さんのおすすめ資料が紹介されています。こちらは宮城県のHPからも見ることができます。コロナ禍で家にいる時間が多くなった今、紹介されている本を読んでみるのはいかがでしょうか。

次にアクセス方法、開館時間についてのご案内です。
地下鉄とバスで来館される場合は、地下鉄泉中央駅から宮城交通バスをご利用ください。泉パークタウン方面 宮城大学・工業団地経由泉パークタウン車庫前行またはテクノヒルズ東行のバスプール3番のりばです。宮城県図書館前でお降りください。乗車時間は20分から30分ほどになります。
開館時間は火曜日から土曜日が午前9時から午後7時まで、日曜日・祝日・休日は午前9時から午後5時までになります。
休館日は月曜日ですので、ご注意ください。

最後になりますが、大変お忙しい中取材に協力くださいました金澤様、この場をお借りして御礼申し上げます。

本日は私、石山愛梨が宮城県図書館さんについてご紹介させていただきました。
≪コーナー3 解決!なんでもアンサー≫
このコーナーでは、私たちの悩みやリスナーのみなさんから頂いた疑問や質問をみんなで考え、解決していきます。
今回は正木ゼミ3年の菖蒲繭子さんに解決していただきました。ありがとうございます。
ペンネームでん六豆が好きな美大生さんからの質問です。
「将来、顔がたるまないように最近美顔器を購入しました!顔のたるみは筋肉の衰えからくるものだと思っていますが、他に考えられる要因はありますか?食生活との関わりがあるのでしょうか?」という質問を頂きました。

顔のたるみは女性の悩みとして大きなトピックになりそうですが、顔のたるみはどうして起こると思いますか?

美容皮膚科医であるアオハルクリニック院長 小栁衣吏子先生のお話によると、たるみの原因は加齢や紫外線、酸化など、さまざまな要因が指摘されているとのこと。
その中でも顔のたるみには「女性ホルモン」と「骨密度」が深く関わっているみたいです。
女性ホルモンが正常に分泌されることで女性が女性らしく美しくいられることはご存知かと思います。
そんな女性ホルモンの減少は、肌の弾力を保つコラーゲン繊維やエラスチン線維の変性による機能の低下などを招くため、たるみを進行させます。
また、女性ホルモンの分泌が減少することで骨密度が低下し、「骨粗しょう症」になりやすいことはよく知られていますよね。
しかし、肌を支える顔面の骨も例外ではないということが最近の研究でわかってきています。骨は、肌の組織の下にある脂肪や筋肉などのすべての組織を支える部分であり、その土台となる骨が萎縮すれば、必然的に上に乗っている肌の組織はたるんできます。ちなみにアメリカの研究では、年代別に腰椎と顔面骨の密度の比較をしたところ、腰椎よりも顔面骨のほうが、加齢による骨密度の減少割合が約10%も大きいことがわかりました。

肌の土台となる顔面の骨の密度いわゆる「顔面骨密度」が低下することが顔のたるみを引き起こしてしまうのです。

骨密度は、骨粗鬆症の検査として医療機関で骨密度測定検査を行うことができますが、一般的に腰椎や足のつけ根の骨密度を計測します。そのため、現時点では顔面にのみ骨密度の測定に特化したものはあるのか分かりません。

顔のたるみの原因の根本には、「顔面骨密度の低下」があるかもしれないことを頭に入れとくことで、食生活で何に気をつけていけばよいか少し想像しやすくなったのではないでしょうか。
実際にどんなことをした方がいいか何か気づきはありましたか?

骨の主な材料であるカルシウムはもちろんのこと、そのカルシウムの吸収率を高めるビタミンDも日頃から意識して摂取することがいいと思います。
カルシウムの吸収率を高めるビタミンDですが、このビタミンDは、太陽の光を浴びることによって体内で作られます。

そして、骨をつくる細胞は、骨に負荷がかかるほど活発に働くといわれています。骨を強くするためには、適度な運動で骨に負荷をかけることもいいかもしれません。
もう少しあたたかくなったら、朝のウォーキングで日差しを浴びながら適度な運動をしてみるのはいかがでしょうか。

歳をとっても美しい女性でいるためには、やはり食を抜きにしては考えられません。リスナーの皆さんもインナーケアの大切さに気付かされた方、多いのではないでしょうか。美のためにも骨骨(コツコツ)貯金をしていきましょう!

今回の「解決!なんでもアンサー」は正木ゼミ3年菖蒲繭子さんが「顔のたるみ」について解決いたしました。