『管理栄養士を目指す宮城学院女子大生のパワフル奮闘記』~♪
第19回を担当します。今日のパーソナリティは、正木ゼミ3年小松歩加です。
出身高校は気仙沼高校です。
今年度も受験シーズン真っ只中となりました。そこで本日は「自分なりの集中力を高める方法」をテーマに自己紹介させていただきます。
そして、今日一緒に番組を担当する仲間は、石山梨々花さん、佐藤乙羽さんとお馴染み、正木先生です。
≪私たちのキャンパスライフ≫
最初のコーナーは私たち宮城学院女子大学の、大学生活についてご紹介する「私たちのキャンパスライフ」のコーナーです。
こちらは、コーナー担当者の方に、大学行事やイベント、サークル活動などのキャンパスライフを紹介してもらいます。
今回は私、佐藤乙羽が「食品栄養学科の授業」についてご紹介します。
ラジオをお聴きの皆さんの中には、私たち栄養学生がどのような勉強をしているのか気になっている方もいらっしゃるかもしれません。私たち食品栄養学科の授業では、管理栄養士の資格を取るために、栄養学に関すること以外にも心理学や医学について勉強したり、実験の授業が多くあったりします。たくさんの授業の中から今回は、3年後期に履修する栄養教育論実習Ⅱと臨床栄養学実習Ⅱについてお話します。
初めに、栄養教育論実習Ⅱという授業についてご紹介します。
この授業は、丹野先生の栄養カウンセリングについての授業と佐々木先生の栄養アセスメントについての授業があります。栄養カウンセリングとは、管理栄養士が、栄養教育を必要としている対象者に、心理学の専門的知識を基礎に、対象者が自分の食生活について理解を深め、自分の目標を決めて健康問題の解決に取り組む過程を支援することです。丹野先生の栄養カウンセリングの授業で印象に残っているのは、傾聴に関する授業で、非言語的コミュニケーションと単純受容の2つの実習がありました。
非言語的コミュニケーションの実習では、2~3人のペアになり、話し手、聴き手の役割を決めて、話し手は指定されたテーマで3分間話をします。聴き手は、最初は自然な態度で聞いていますが、先生の合図の後は指示された態度で話を聞きます。「時間がない」という態度で話を聞くように指示があれば、時計を見たり、机の上の物を片づけ始めたり、自分の荷物を持って椅子から立ち上がり、帰ろうとするなど、この授業の間はみんな女優となり、演技を行います。態度が変わるだけで、話しにくくなるなど態度による影響が大きいことを強く感じました。
単純受容の実習では、これも同様に2~3人のペアになり、話し手、聴き手の役割を決めて、話し手は指定されたテーマで3分間話をします。聴き手は「うなずき」「あいづち」「単語の繰り返し」の対応で、話し手の話の流れを妨げずに、熱心に聴く態度を学びます。この実習では、話を聞いていて、対象者の価値観が同じだと賛同したくなり、話の途中で共感の言葉をかけたくなってしまったり、興味のあることを詳しく聞きたくなってしまったりと、客観的に話を聴くことが難しいと感じました。栄養相談をするにあたり、意見したり、評価したり、誘導することをせず、対象者の感情を受け止めて、耳と目と心を傾けた聴き方が重要であると学んだ実習でした。
そして、佐々木先生の栄養アセスメントについての授業では、24時間以内に食べたものを訪ねる食事調査を2人1組になって行いました。勉強中にガムなどのお菓子を食べていないか、トーストにはバターやジャムを塗っていないか、ごはんは玄米か白米なのか、ヨーグルトは無糖か加糖か、ラーメンの汁は全部飲んだのかなど、報告忘れがないように記入内容を確認していきます。このように細かいところにまで気付けるのは、食・栄養について学んでいる管理栄養士だからできることであると感じ、管理栄養士は正確なデータを把握するために食の知識が豊富であることが求められると学びました。
★栄養教育論実習Ⅱの授業を体験してみていかがでしたか。
次に、臨床栄養学実習Ⅱという授業についてご紹介します。
この授業で印象に残っているのは、糖尿病、肺がんなど疾患・病態ごとに患者さんにとってより良い栄養計画を考える症例検討という実習です。4~5人のグループに分かれ、班で協力して症例検討を行うため、病院で管理栄養士がチームの一員として活躍するために必要な知識と技術を習得し、実践力を身につけることを目的とします。私は、2型糖尿病の患者さんに対する計画を考えたのですが、管理栄養士だからと言って食事のことから考えるのではなく、まず病態を見て、次にその病態の原因になる食習慣に目を向けて栄養計画を考えることが大切であると学びました。
食品栄養学科の3年生は、保育所や高齢者施設、学校給食施設に訪問する給食経営管理論臨地実習、保健所などに訪問する公衆栄養学臨地実習、病院などの医療施設に訪問する臨床栄養学臨地実習の3つの実習を行います。それぞれの実習を通して、管理栄養士になり働く上で、学生のうちからもっと勉強や経験をしなくてはならない自分自身の課題を発見しました。栄養教育論実習Ⅱと臨床栄養学実習Ⅱは、3年生の授業にあるため、実習で見つけた自分自身の課題を授業で上手く消化できたところ、授業で学んだことを実習に活かすことができたところが多くありました。授業では、現場の管理栄養士が行う栄養カウンセリングや栄養アセスメント、症例検討を体験することで、管理栄養士が持つべき視点や技術を学ぶことができ、管理栄養士として対象者の気持ちに寄り添った対応の重要性を実感しました。
今回の「私たちのキャンパスライフ」は、私、佐藤乙羽が「食品栄養学科の授業」について紹介しました。
≪音楽タイム≫
~♪~
≪泉区いいとこ大発見part6≫
このコーナーでは、泉区にかかわる新聞記事や情報雑誌、イベントなど、私たちが気になったスポット、健康や食の情報をレポートします。
泉区のいいとこをたくさん見つけて、紹介していきます。
今回は、私石山梨里花が泉区泉中央にある「ジェラテリアリベルタ」というお店について紹介いたします。
私は甘いものが好きなので、手軽に食べられるようなスイーツを探していたところ、こちらの素敵なお店を見つけたため、寒い季節にはなってしまいましたが、ぜひ紹介したいと思い取材しに行ってきました。
突然ですが、ジェラテリアリベルタさんは、何のお店かわかりますか?
お店の名前から連想されるように、ジェラートのお店です。ジェラテリアリベルタさんは、泉中央駅から徒歩10分ほどのところにあります。3台分の駐車場やコインパーキングもあるため、車で行くこともできます。
オーナーのジェラート職人「菊地雄哉」さんは、イタリアジェラート協会の厳しい基準をクリアした職人が任命されるという世界ジェラート騎士であり、仙台の人たちに美味しいジェラートを届けたいという思いから独立し仙台でオープンしたそうです。
ジェラートは12種類あり、1種盛りが480円、2種盛りが640円、3種盛りが800円となっています。私が伺った時には、ミルク、チョコレート、いちごミルク、ピスタチオ、クリームチーズ、仙台金時、ストラッチャテッラ(チョコチップ)、ティラミス、ゆず・オレンジ、バニラ、アールグレイ、りんごの12種類がありました。種類が多く、全部おいしそうなので何を食べるか迷ってしまいますね。
これらのジェラートのこだわっている点を聞いてみたところ、「素材よりおいしく」することだそうです。さまざまな素材を検討し、何パターンか考え、工夫していくことで素材を最大限に生かしたジェラートが作られていると分かりました。
私は2種盛りを頼み、ピスタチオとりんごを食べたのですが、果肉が入っており、味がとても濃厚で、「素材よりおいしく」というこだわりを感じることができました。また、スプーンにおまけとしてアールグレイもいただくことができ、気になる味を試すこともできてお得な気分で嬉しくなりました。
種類の多いジェラートですが、1か月~1か月半で4種類ほど新しいジェラートが出ており、1年で50~60種類ほどの新しいジェラートを作ることを目標としているそうです。これほどクオリティの高いジェラートをハイペースで提供していることに驚きました。限定のものもあるので、何回訪れても、新しい味に巡り合えるのではないでしょうか。
また、店内は白を基調としたシンプルでおしゃれな内観になっています。内観について伺うと、男女、年齢関係なくお店に来てほしいという思いから、お客さんが入りやすいよう、オープンから少しずつ工夫していると分かりました。ジェラートのお店ということで、私は女性のお客さんが多いのかなというイメージを持っていましたが、実際に男女関係なく小学生から年配の方までいらっしゃるようです。さらに男性の常連さんもいるということで、誰でも気軽に入れる素敵なお店だなと感じました。
そして、新しいジェラートを考える際、なんと常連さんからのリクエストに応えることもあるそうです。自分のアイデアが実現するかもしれないと思うとわくわくしますね。
ここまで紹介してきましたが、みなさんは気になるフレーバーはありますか?
最後に、12種類ある中で今のおすすめのジェラートはゆず・オレンジだそうです。寒い季節になってしまいましたが、店内は暖かくおいしく食べることができるので、なくなってしまう前にぜひ食べてみてください!
また、暖かい季節になり、冷たいものが食べたくなったときには思い出して、ぜひ訪れてみてください!
今回快く取材を引き受けてくださった「ジェラテリアリベルタ」さんありがとうございました。
今回の泉区いいとこ大発見は、石山梨里花が「ジェラテリアリベルタ」についてご紹介しました。
≪栄養学生が教える!〇〇≫
さて、続いては『栄養学生が教える!○○』のコーナーです。
栄養や健康知識を常に学んでいる私達が、新鮮な情報をお届けします。
今回は正木ゼミ3年、齋藤もえさんからの情報提供です。
あっという間に2022年が終わり、ついに2023年となりました。お正月といえば年末のラジオでもご紹介したおせち料理などの印象があると思います。
皆さんはお正月に何を食べましたか?
家庭ごとにいろいろなものを食べたと思いますが、今回はお正月のイメージが強いお餅に注目して、「お正月に餅を食べる理由」についてご紹介します。
しかし、お正月に餅を食べる理由について記録がないため、諸説として言われているものを2つほどご紹介しようと思います。
まず一つ目は平安時代発祥の歯固めの儀が由来であるという説です。「歯固めの儀」とは、お正月に硬いものを食べることで歯を強くし、長寿や健康を願う行事です。その儀式で硬い鏡餅が食べられており、その風習が現代に続いています。
お餅のほかにも、栗や大根、するめ、昆布など、地方によってさまざまなものが食べられていました。また、お正月は特別な「ハレの日」であるため、餅を食べてお祝いするという理由もあります。「ハレの日」のハレは非日常という意味であり、節目や折り目を表します。
成人式や結婚式など、人生の節目となる日には、餅や赤飯でお祝いをする風習が今も残っています。
2つ目は新年の魂をいただくために食べたという説です。
みなさんおもちの原材料がもち米ということはご存じだと思います。日本では文化形成の根源に稲作があり、米は神聖な作物とされてきました。それを搗き(つき)固めたお餅には米のパワーが凝縮されているので、昔からお餅を食べると力がつくと考えられてきました。「力うどん」など、お餅が入っている料理に「力」という言葉が入るのはこういった理由があります。
お餅には、その年の豊作や幸せを司る年神様の魂が宿ると考えられてきました。そもそもお正月とは年神様をお迎えし、幸福をもたらしてくださるよう祈願する行事です。お正月にお餅を食べることには、そこに宿った年神様の魂を頂戴し、新年の魂を授けていただくという意味があります。ここでいう魂は生きる力ということなので、年が明けると年神様から新年を生きる力をいただくのです。
昔は年齢を「かぞえ」でカウントする数え年だったため、元旦に誰もが一斉に歳をとりました。これは年神様からいただいた魂の数を数えれば年齢になるからです。人は生まれたときから魂をもっていますから、数え年では生まれた時が1歳なのもここに理由があります。
ここまでお餅をお正月に食べるルーツについてお話ししましたが、
お正月が終わってもお餅が食べ切れずに余ってしまうことは、どの家庭でもある正月明けの悩みだと思います。そこで冷蔵庫での保存方法について少しご紹介します。
お餅はとてもカビが生えやすい食べ物です。
カビは、「温度」「湿度」「空気(酸素)」「養分」の4つがそろうと発生します。餅はでんぷん、たんぱく質、水、脂質でできており、カビの大好きな水分や養分が含まれており、カビが生えやすいのです。
そのため、空気に触れさせないように保存することが大切です。
ラップやフリーザーを使用し、ぴったりと包みます。フリーザーはしっかりと空気を抜いて保存するようにしましょう。
また、今回は余ったお餅を使った餅ピザレシピを紹介します。
材料はベーコンスライス、とろけるチーズ、切り餅です。
まず、 フライパンに軽く油を敷いて焼き餅を乗せます。そして、餅が溶けすぎないうちにチーズとベーコンを上に乗せて完成です。
簡単なのに材料を変えるとさらにアレンジも広がるレシピなので、お餅が余っている方はぜひやってみてください。
今回の「栄養学生が教える!○○」は、
セゾンのくらし大研究
お正月にお餅を食べる理由とは?定番のもち料理や地域ごとの雑煮の違いも解説!
大人のぽりぽりクラブ
お正月にはどうしてお餅を食べるの?お年玉はお餅だった?もっと知って楽しもうお正月!
/otona-poripori.com/contents/osenbei/vol_35.html
いえらぶコラム
お正月にお餅を食べるのはなぜ?余ったお餅の保存方法&アレンジレシピも公開
/www.ielove.co.jp/column/contents/03272/
を参照し紹介しました。
管理栄養士を目指す宮城学院女子大生のパワフル奮闘記「来週もお楽しみに!」