教員のリレーエッセイ:現代ビジネス学科 准教授 舛井 道晴

はじめまして、現代ビジネス学科の舛井道晴です。専門は「ゲーム理論」という主に数学の理論やコンピュータシミュレーションを駆使して社会の諸問題にアプローチする学問分野です。
 


20年前、きっかけとなった講義のテキスト

「ゲーム」という少しワクワクする言葉を冠しているため、大学時代に「ゲーム? 良いねぇ」と講義を受講したことがきっかけです。「こんなに数学を使うなら、やらなければよかった…」と後悔をすることもありましたが、その深みや面白さにどんどん引き込まれ、気が付けばもう20年も経ちました。
最近は人工知能などの新しい情報技術の要素も取り入れられはじめ、さらなる発展を予感させるところです。
 

さて、専門はゲーム理論なのですが、授業は情報処理やデータ分析などの主にコンピュータを使う科目を担当しています。
昨年の4月から本学での勤務を開始したため、2020年度はゼミナールを開講しませんでしたが、2021年度から「情報通信技術(ICT)を活用した地域活性化」をテーマに、新たにゼミナールに所属する学生たちと様々な活動に取り組みます。4月からは「インターネットやSNSを活用した地域の情報発信」と「食育を推進するためのアプリ・webコンテンツの制作」をテーマとした2つのプロジェクトを自治体と連携して進める予定です。


アプリケーションを制作している画面

スマートフォンの普及など、ICTの発展によって日常生活や社会は大きく変わってきました。ビジネスの現場においても、大量のデータに基づいたマーケティングを行うなど、ICTやデータをいかに活用するかが重要になってきています。地域や地域産業の活性化に関しても同様です。新型コロナウイルスの感染拡大によって「新常態(ニュー・ノーマル)」への転換を迫られる中で、地域を盛り上げ、地域産業を持続的に発展させるために、ICTの果たす役割はとても大きいものになります。

 
今年度の2つのプロジェクトを含め、ゼミナールでは地域活性化に資する様々な取り組みに挑戦していきます。「ICTの新たな可能性を考察したい」、「webやSNS、アプリなどのコンテンツで情報発信して地域を元気したい」という希望を持っている方、ぜひ一緒に挑戦しましょう!