現代ビジネス学科 教授 渡部 順一

みなさん、こんにちは。現代ビジネス学科の渡部順一です。民間中小企業へ20年余勤務ののち、高等教育機関の教員・研究者の道を志ました。
現在は、「女性起業家輩出」等のプログラムを通じて、地域、あるいは、東アジアでの「女性活躍推進」についての教育・研究に取り組んでいます。その中から、本リレーエッセイでは、学生と地域社会が連携して行った教育活動、そして、社会に資する活動を紹介したいと思います。
ビジネス実践研究は、現代ビジネス学科の各先生方の指導の下グループに分かれて、3年生2年生が協業しながら実践的に学んでいく授業です。本年度、私の授業を受講している3年生は、学生の自主活動を支援する「さなぎプロジェクト」の支援も受けながら、宮城県の伝統工芸品である「玉虫塗」に、新しい感覚のデザインを施した「手鏡」と「しおり」を開発しました。そのビジネスプランを東北地域の企業家が集まって開催された「みちのくイノベーションキャンプ」で発表しています。試作品を持ち込んだのは我々のグループだけで、その場で買い上げていただくなど、高い評価を受けました。

1年生では、現代ビジネス基礎Ⅲという実験・実習科目があります。昨年度、東北公益文科大学大学院と連携して、東北公益文科大学大学院学生、現代ビジネス学科と交流協定を結んだ玄奘大学(台湾 新竹市)学生、及び、私の授業を受講している1年生で、それぞれの地域社会、文化、観光、あるいは、産業を紹介し、討論する発表大会を行い、それぞれの学生が交流を深めています。

自転車に関する理論をいくら知っていても、自転車に乗ってみなければ操ることが出来ません。水泳も同じように理論をいくら知っていても、泳いでみなければ水の感覚がわかりません。このように、現代ビジネス学科では、理論と実践を通じて、みなさんの資質・能力を高めていきます。