現代ビジネス学科の石原慎士です。今年の4月より本学で勤務しています。教員生活は、高校教諭のキャリアを含めると26年目ですが、本学でのキャリアはまだ2ヶ月です。また、大学の勤務は3校目ですが、女子大学での勤務は初めてです。最近、「女子力」という言葉を耳にすることがありますが、授業などでは男女共同参画の時代に相応しい「能力」を感じることがたびたびあります。
現代ビジネス学科では「マーケティング論」などの講義科目に加え、演習科目であるゼミナールを担当しています。現代ビジネスという学科を設置している大学は東北地方では本学だけですが、この学問は経営学、商学、経済学、観光学といった学問を学際的に捉えています。このため、学科では学生の興味や関心に基づき多様な内容を学ぶことができます。加えて、座学にとどまらず、実践的な教育活動に力を入れていることも特徴の一つです。一般的な大学は、学年ごとにゼミが編成されますが、本学科の「実践研究ゼミ」では2年生と3年生が一緒に実践活動を推進しています。実践的な活動は、学内で得ることができないビジネスマインドを修得することができます。また、講義で学んだことを具体的に理解できる機会になります。
このような特徴を持つ現代ビジネス学科ですが、決して座学を疎かにしている訳ではありません。学科には、「課題研究ゼミ」も設置されており、こちらのゼミでは卒業研究に向けて理論学習を行っていきます。「実践活動」と「理論学習」のゼミが体系的に設置されている大学は、あまり無いと思います。
2ヶ月目の新人教員のゼミも、今月から地域の現場に出て、地域の方々と連携しながら研究活動を推進していくことになりました。第一弾となるプロジェクトのテーマは「地域の茶菓子」。地域に遍在する地域資源を客観的に調査・分析するとともに、マーケティングの理論を適用しながら産業復興に資するためのソリューション(問題解決策)を産学連携体制で開発していきたいと考えています。