教育学部 教育学科 児童教育専攻 教授 白石雅一

自己紹介~専門は子どもの心理的治療と特別支援教育と福祉です~

はじめまして。白石雅一(シライシ・マサカズ)です。私は、高校生の時、交通事故に遇って長く入院生活を送ったことがきっかけで、病気や障がいで苦しむ子どもたちのケアや心理的な治療を志すようになりました。大学では心理学と特別支援教育を学び、大学院では障がい者の福祉を修めました。そして、社会福祉施設に就職して、介護福祉士と臨床心理士の資格を取得し、障がいをもつ子どもやその家族の支援に従事してきました。

その後、大学に戻り、母子治療室の心理セラピストを経て、自ら『子どもの療育相談室』を立ち上げて、発達障がいをもつ子どもと家族を対象にした「療育相談」を専門にしてきました。

その関係で、国と宮城県の事業である、宮城県発達障害者支援センター「えくぼ」の創設にも携わり、その開所以来、「療育と相談」のお手伝いをしてきました。

また、仙台市の教育委員会からの委嘱を受け、学校巡回相談員として、市内の小学校で生じている発達障がいに関する諸問題に取り組んでいます。

さらに、震災地の育児支援の一環として、ペアレント・トレーニングの基礎編である「ペアレント・プログラム」を実践しています。

研究と実践~発達障がいをもつ人の行動障がいへの実践研究~

発達障がいの中でも対応が難しく、社会適応も困難であると称される自閉スペクトラム症(以後、ASDと略します)に関する行動障がいの研究と、それへの実践的な取り組みの開発を主に行っています。

特に、ASDの人のもつ「こだわり行動」に関する実践研究は、いくつかの本にまとめて、刊行することが出来ました。また、ASDの人が苦手とする「テンション・コントロール」の問題や、彼らが陥りやすい「パニック」の問題にも取り組み、専門誌に成果を発表してきています。

そして、最近ではASDやADHD(注意欠如多動症)本人とその親や支援者向けのサポートブック『整理整頓おたすけブック』を刊行したところです(以上の著作は、末尾の「著作の一部はこちら」をクリックしてご参照下さい)。

私の授業~視聴覚教材や動画まんさい!で飽きさせない授業~

発達障がいをもつ子どもたちへの支援や教育の基本は、「具体的に見せて、よく分からせること」にあります。これを専門用語では「視覚支援」と言います。

このアプローチは、定型の発達をする方々、すなわち、一般の人々や学生さんたちにとっても、実は、「優しく」なおかつ「楽しい!」授業となるのです。これを教育や福祉の世界では、ユニバーサル教育と言って、推進されていますが、私はこのやり方で長年、授業を組み立て展開してきました。

従って、私の授業に「ついて行けない」とか「理解できない」「出席したくない」と悲観される学生さんは、ひとりもいない、と確信しています。実際、学生さんからの「授業評価」でも「分かりやすい!」「ためになる!」と評されています。

【授業風景①】著書を手に:わかりやすく、具体的に説明します

 

【授業風景②】おもちゃの例示:驚きの声と笑顔が絶えません

 

お待ちしています!~他校では味わえない!今の現場に即した授業~

子どもの心理支援や特別支援教育、福祉を志すみなさん!その世界は日々、難しさを増しています。机上の学問だけでは、残念ながら対処出来ません。現場の状況に即した、実践的な「指導」を受けることが大切です。これを私の授業で、体験して下さい。

 

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