宮城県産業技術総合センターの見学に行ってきました

2014年12月1日(月)、食品開発実習の一環で、食品栄養学科4年生15名で宮城県産業技術総合センターへ見学に行ってきました。
当センターは、公設試験研究機関として、おもに中小企業を中心に、試験分析をする場所や機器の提供や、技術支援や人材育成、共同研究などを担っているところです。
県内には、当センター以外にもさまざまな公設試験研究機関があります。古川農業試験場はその名の通り「農業」に特化し米の品質改良を中心にしているところ、岩出山にある宮城県畜産試験場は「畜産」、気仙沼にある宮城県水産技術総合センターは「水産」と、まだまだたくさんありますが、わたしたちの生活に直結しているさまざまな企業を支援し産業振興に努められています。また、事業推進構想として、企業と支援機関や学術機関をつなぐ橋渡し的な存在をしており、コーディネーターとなっているそうです。
さて、わたしたちは、特に食品の検査(試験分析)や研究について興味・関心が強かったので、どのような機器を使ってどのような検査をしているのか、教えていただきました。

 

食品成分表で表示されているさまざまな栄養素を測定する装置(大学の実験などでもおなじみの機器も多数みかけました)をはじめ、「味評価装置」、「香り評価装置」、「カロリーアンサー」など。ひとつご紹介すると、「カロリーアンサー」は電子レンジのような箱型の近赤外線を利用した機械で、回転テーブルに食品(加工品も可)を乗せて、ボタンを押すと数分後、その食品のエネルギーやタンパク質、炭水化物などがわかるという機器です。なんとも魅力的な機械を前に「家にほしい~」とみんなで声を上げてしまいましたがお値段にびっくりしてしまいあえなく断念。この機械は、レストランなど飲食店が提供する料理の栄養成分を調べるため利用されることもあるそうです。メニューに栄養成分が表示されているものをよく目にしますが、この「カロリーアンサー」で測定したものかもしれません。

 

分析機器を持っていない企業にとってさまざまな分析等が行えることは、品質の向上や商品開発など、さらなる企業発展に寄与することであり、多くの企業と連携しながら宮城県を中心とした食産業や食文化に貢献していることを身近に感じることができました。
最後に見学に際しお世話になりました職員のみなさまに、お礼を申し上げます。