ご卒業おめでとうございます 〜学位記授与式が行われました〜

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3月20日(木)、宮城学院女子大学および大学院の学位記授与式が大学講堂において挙行されました。あいにくの雨となってしまいましたが、学位記を授与された学士825名、修士11名の表情は晴れやか。ガウンと角帽に身を包み、式典に臨みます。

 

式典は賛美歌の斉唱や聖書朗読など、本学らしいプログラムで進行し、海野学長より学科の代表者に学位記が授与されました。
海野学長の告辞では、在学中に東日本大震災を経験し、様々な形で被災地支援に参加した今年度の卒業生の姿に、「130年前から続く宮城学院の精神(スピリット)を感じます」との言葉もありました。

 

学芸学部総代は心理行動科学科の大宮木綿子さん(午前の部)。
答辞の中で、数々の思い出や周りの人たちへの感謝を述べた後、同じ学科のある先輩のエピソードを語りました。その先輩は3年前の卒業式で答辞を読むことになり、原稿を用意していたのですが、大震災のために卒業式は中止。その答辞は読まれることもないまま眠っていたのです。しかし、今回の卒業式で同じ学科の後輩が答辞を読むと知り、その先輩が大学を訪れ、3年前の答辞を大宮さんに託して行ったというのです。

 

「幻の答辞を学長先生にお渡しするため、ここに持参しました」 
大宮さんは自分の答辞と先輩の答辞、二つの答辞を海野学長にしっかりと手渡しました。会場からはひときわ大きな拍手が湧き起こりました。厳かな学位記授与式が終わると、卒業生たちは教室に戻り、担任や学科長の先生から卒業証書・修了証書(学位記)を手渡されました。

 

式典で身にまとっていた黒いガウンと角帽を脱ぎ、それぞれあでやかな袴姿になった卒業生たちは、大切な時間を一緒に過ごしたかけがえのない友だちや恩師との最後のひとときを楽しんでいました。