3月最後の養蜂活動作業にて、越冬から順調にハチの数が増えてきた3つの巣箱を、2段にしました。これにより、採蜜の準備が着々と進んでおります。

私たち宮城学院女子大学みつばち事業では、巣箱を2段にするにあたって、「隔王板」という道具を使用しています。「隔王板」は、細いアルミ製の格子を張った板です。格子の間隔は1cm弱程度、働きバチは通れるけれども身体の大きな女王蜂は通れない幅になっているため、「隔王板」を1段目(下段)の巣箱と2段目(上段)の巣箱の間に挟むことで、女王蜂の行動範囲を制限できます。つまり、女王がいる産卵場所(下段)と、働きバチが蜜を貯める(上段)を、分けることができます。これにより貯蜜エリアを清潔に保ち、巣の汚れや虫の臭みのない、より純粋で品質の良い蜂蜜を採取することが可能となります。
私たちが採蜜、販売している蜂蜜は、無農薬・添加物不使用といった点だけではなく、こういった巣箱に対する工夫を含めて、より質の良いものを皆様に提供できるよう、努力しています。ブランチ仙台、藤崎、大学祭などで販売しておりますので、ぜひ味わってみてください。
現代ビジネス学科3年 田島菜央