今年初めての採蜜を行いました [みつばち事業]

2025年4月25日

今年も暖かな陽射しを感じる日も多くなりました。蜂たちも活発に活動する季節となり、今年の春のハチミツの販売に向けて採蜜の作業を行いました。採蜜とは、巣箱内で十分に蜜をとることができる巣板を遠心分離機にかけハチミツを取り出す作業になります。
まず遠心分離機にかける前にやらなくてはならない工程があります。巣板にできている蜜蓋を熱したナイフで取り除く必要があります。蜜蓋が着いたままで遠心分離機をかけてしまうと、蓋になってしまっているため、ハチミツを取り出すことができません。ナイフを深く入れ込んでしまうとハチミツが流れ出てきてしまい無駄になってしまいます。できるだけハチミツを無駄にしないことが重要です。蜜蓋だけを取り除くのは非常に繊細な作業であり、万全の注意を払いましたが、まだまだ経験が必要だと自分たちの未熟さを身に染みて感じました。

次に遠心分離機にかけてハチミツを取り出す作業です。この作業はただ回すだけではなく、回す方向を定期的に変えたり、強弱をつけながら回していくことでよりハチミツを取りやすくしています。
今回の作業では、陽射しの強い屋外に巣板を少し置いていたことにより、ハチミツが溶けてしまい遠心分離機に巣板を移動するのに苦労しました。採蜜は気温が少し低い場所で行う必要があること、または巣板を高い気温になる場所にはおいてはいけないことをあらためて認識できました。

最後に遠心分離機でとれたハチミツをろ過します。ろ過は熱湯で消毒した細かい網目のある容器を三重にし、蜜蓋や巣の破片などの不純物が混入してしまわないようにじっくり時間をかけて取り除きます。このろ過によって、みなさんがご存知の綺麗な琥珀色のハチミツになります。
今年初めての採蜜作業だったため当たり前のことに気づけなかったり、確認不足が目立ちました。実際に実践を積み重ねていくことや学生の主体的な行動でより効率的な作業につなげることができます。

また、今回の春のハチミツを実際に試食したところ甘みが強くフルーティな味わいであると思いました。糖度も80度以上であり、今年の春のハチミツも順調です。今年度も毎月第1土曜日のブランチ仙台や藤崎(百貨店)(今年の初回は7月20日を予定)や大学祭などで、みなさんに販売させていただきます。

さらに、蜂蜜の販売や大人気のカヌレの販売だけではなく新しいプロジェクトも進行中です。これらの活動でさらに宮城学院女子大学の養蜂事業を多くの人に知ってもらえるように頑張ります!

 

寄稿:現代ビジネス学科2年 三浦笑加、畠山蓮、田島菜央