保護者の皆様へ(学生相談・特別支援センターより)

日頃より、本学の教育への取り組みにご理解・ご協力を賜り誠にありがとうございます。
コロナウイルス感染症の拡大に伴い、本学でも授業開始日の遅延や遠隔授業等の対応を行っております。保護者の皆さまの中には、今後の学生生活について心配されている方もいらっしゃることと思います。学生の心身の健康を保つために本学でも様々な対応しております。

 

1.本学での対応について

宮城学院女子大学には、学生相談・特別支援センターがあり、随時、学生のみなさんのいろいろな相談を受け付けています。現在、新型コロナウイルスの感染拡散に関連して、さまざまな不安を感じている学生さんもいることでしょう。以下、学内の連絡先を掲載しますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。

<連絡先>
・不安な気持ちを抱えて悩んだ時
 学生相談室 TEL (022)277-6211
 特別支援室 TEL (022)277-6276
・体調に不安を感じた時
 保健センター TEL (022)279-6733 hoken(アットマーク)mgu.ac.jp
・ガイダンスや授業、教科書のことなど
 教務課 kyomu(アットマーク)mgu.ac.jp
・就学支援新制度や奨学金のことなど
 学生課 gakusei-c(アットマーク)mgu.ac.jp

 

2.娘さんとのかかわり方について~自立の時ですが、いつもより丁寧に~

大学生という時期は、依存と自立の混在の中で、親御さんとの心理的距離を次第に広げ、新たな人間関係を構築しながら、自律性を獲得し、自分の道を模索して進んでいく時期です。これまで、保護者の皆さまに相談していたことを、友人や先輩に相談したり、自分で考え解決したりすることも増えてきます。それは保護者の皆さまにとって喜ばしいことである反面、寂しさを感じることでもあると思います。また、親と頻繁に連絡を取らなくなる、連絡をしても返事をしなくなる、などが起こることもあります。それは健全な成長過程で見られることではありますが、「連絡がないことは元気な証」と考え、そのままにしていると、本人に何かあったときに対応が遅れることにもつながります。また、今回のようなイレギュラーな状況下では、いつもより少しだけ丁寧に気にかけることも必要かもしれません。

 

3.今できる工夫

外出の自粛について求められる状況であるため、学生が家にいる時間がいつもより長くなっています。
一緒に住まわれている場合は、改めて家での過ごし方について家族で話し合ってみるのも一つかもしれません。家庭内で家事を役割分担したり、一緒に家の大掃除をしてみたりと、体を動かすことは心身の健康に必要なことです。学生からしても、時間を有意義に使えることはもちろん、誰かの役に立つことはうれしいことです。別の場所で暮らしている場合でも、家にいながらできることを話してみたり、同じ時間にZOOMでランチしたり掃除したりすると、お互いの生活のリズムが作りやすくなるかもしれません。
また、いつもとは違う雰囲気を感じたり、何か気になることを言葉にした際には、お声かけいただければと思います。誰かと話をするだけで気持ちが軽くなりますし、お子さんも自分がどのようなことを不安に思っているのかについて整理しやすくなります。
 
《 聴き方のコツ 》
・まずは話を聴いてみてください。

・その際、批判的な言動やこちらで判断するようなことは避け、まず、本人が何を思い、何を感じているのかじっくりと教えてもらいましょう。

・うまく言葉で表現できないこともあるかと思いますが、ゆっくり聴いているよという姿勢が伝わるだけでも安心するものです。

・何に困っているのか明らかになり、本人が問題解決のため保護者の皆さまのアドバイスやサポートを求めているときは、一緒に考えてあげてください。
 その際、現実はどうなのかはおいておき、いろいろな選択肢をたくさん出してみることをお勧めします。その後、現実を考えるとどうなのか、お子さんのやりたいこと、できそうなこと、という点から選択肢を絞っていくとよいでしょう。

・困っていることについて、ずっと何時間も話したり、何回も確認するのではなく、ある程度話し合ったら区切りをつけて、「当面こうしてみよう。でも、お父さん(お母さん)も考えてみるから、来週また話してみない?」とメリハリをつけて話すことも大切です。話し合いの時間が長すぎるとお互い感情的になったり、集中力も切れてしまうので、1時間程度に留めて話すなどするといいのではないでしょうか。無理に一回で終わらせず、「お父さん(お母さん)も考えてみるから」という言葉が、「いつも自分のことを考えてくれているんだ」という安心感につながることもあります。
 
《 授業について 》
遠隔授業のため、パソコン・スマホがうまく繋がらない。設定の仕方がわからない。あるいは、いつもより印刷物が多いけど、インク代がかかるからどうしよう。など、いつもにない具体的な困り感を抱くことも多いかと思います。「授業大丈夫?」ではなく、どのようにして授業を受けられているのか具体的に声がけしてみるといいのかもしれません。

 

4.相談したいときには

学生相談室は学生が抱えている悩みについてお話をお聞きする場ではありますが、娘さんのことで気になることがある保護者の皆さまからのご相談もお受けしております。必要に応じて娘さんを学生相談室に勧めていただくのも一つですし、保護者の方が相談することもできます。たとえば、親としては学生相談室に行ってほしいと考えているものの、本人が学生相談室には行きたくない様子である場合などは、保護者の皆さまから学生相談室にご一報いただければと思います。
現在、感染拡大防止のため、基本的に電話相談(1回30分程度)となっており、学生にも電話での相談をお願いしております。
また、上記の対応につきましては、現時点での対応であり、今後、変更となる可能性があります。

 

5.最後に

コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、保護者の皆さまの生活にもさまざまな変化が生じているのではないかと思います。どうぞ、保護者の皆さまも、いつも以上にリフレッシュできる時間を設け、心身の健康を保っていただければと思います。宮城学院女子大学でも学生が安心して学業に取り組めるよう環境を整えるとともに、心理的なケアも行っていきたいと考えております。また、保護者の皆さまにおかれましても、何か気になることがあります場合は、お電話にてご連絡いただければと思います。

 

<お問い合わせ>
学生相談室 TEL (022)277-6211
特別支援室 TEL (022)277-6276