石巻・学外研修を実施しました

現代ビジネス学科では、ビジネスの現場で現実のビジネスを学ぶ学外研修会を毎年2月に開催しています。今年度は、「石巻の産業復興に向けた取り組みを知る」という研修テーマを設定し、2月7日(木)に石巻市を訪問しました。

午前中は、石巻魚市場を訪問し、須能邦雄社長様より東日本大震災直後の被災状況に加え、漁港の再開や新市場の開設に向けた取り組みについてご説明いただきました。魚市場内では、安全性の確保に向けた放射性物質検査室やマイナス60度で水産物を保管している超低温冷蔵庫も見学させていただきました。

その後、石巻魚市場に隣接している石巻市水産総合振興センターに会場を移し、山徳平塚水産株式会社の平塚隆一郎社長様と水野水産株式会社の水野武仁専務取締役様より東日本大震災後の状況と復興に向けて取り組んでいるビジネスに関するお話を伺うとともに、多様な業種が相互に連携して設立した石巻フードツーリズム研究会の活動についてご紹介いただきました。

昼食は、石巻フードツーリズム研究会が推進している石巻おでんプロジェクトの説明を伺いながら、石巻が発祥の地とされているぼたんちくわや明治時代から受け継がれてきた練り物を使用したおでんをいただきました。また、石巻茶色い焼きそばアカデミーの方々による焼きそば調理教室が開催され、伝統的な二度蒸し麺を使用した焼きそばを自分たちで調理して食べました。

午後は、東北地方屈指の集客力を持つ道の駅「上品の郷」を訪問し、太田実駅長様と農産物直売所の小野寺志ずえ所長様より東日本大震災直後に実施した対応や農産物の安全性の確保に向けた生産履歴公開事業など、道の駅の経営における工夫や取り組みなどについてご説明いただきました。