大崎市鳴子で学外実習を実施しました【ビジネス研究演習・岩田ゼミ】

 9月26日、現代ビジネス学科・岩田ゼミでは、宮城県大崎市鳴子温泉地域で学外実習を実施しました。鳴子温泉地域(旧鳴子町、以下「鳴子」と記す)は名高い温泉地であるとともに、地域内外の交流を通して山間地の農業・農地を守る取り組みの先駆者でもあります。岩田ゼミの学生たちは現地で農業と観光の関わりについて学習を行ないました。

 最初に、鳴子で地域外からの来訪者にも開かれている農業体験のプログラムについて知るため、NPO法人「鳴子の米プロジェクト」が主催する「稲刈り交流会」に参加しました。鳴子では山間高冷地に合った新品種のお米「ゆきむすび」が作られており、この日の交流会にはそのお米の作り手と協力者や食べ手が集いました。学生たちは鎌の使い方や稲束を結ぶ方法をご説明いただき、稲刈りを体験しました。その上で、「ゆきむすび」のおむすびを使ったお弁当をご提供いただいて味わいました。プロジェクトに共鳴する多くの人が地域内外から集う様子を見学しながら、地域の人びとにとっての、食と農の営みを守ることや、訪れる人との交流に対する思いなどを学び、お米作りへの理解も深まりました。

   

 次に、「鳴子の米プロジェクト」理事長で農家の上野健夫さんにご案内いただいて、鳴子の生きた遺産としての水管理システムの一部たる用水路であり、世界かんがい施設遺産に登録されている「南原穴堰」を見学しました。水利組合のメンバーによって水路の整備と維持が自律的に行なわれてきた経緯、水路を通った水の行き先などをご説明いただき、地域の環境について考えを深めることができました。

 また、「ゆきむすび」のおむすびを販売する、鳴子の米プロジェクト直営の店「むすびや」を訪れて、店内を見学しました。案内してくださった上野さんから、中山間地域で農業を続ける道を模索するという試みをつないでいくことや、自分たちで考え判断することの大切さなどについてお話をうかがい、地域づくりの理念と実践を学びました。

 その後、JR鳴子温泉駅の駅前に位置する温泉街を訪問しました。地元の方からおすすめのスポットを教わり、町のなかを歩き、温泉神社や地元の名品・銘菓を販売する店などに立ち寄ることで、観光地としての鳴子の特色を学びました。

 当日は天候にも恵まれ、たいへん有意義な学外実習となりました。ご協力いただきました皆様に心より感謝を申し上げます。

 なお、この学習活動は、宮城県の令和8年度大学ふるさと交流拡大支援事業費補助金による支援を受けて実施しました。