観光学術学会@京都に参加しました【ビジネス研究演習・市野澤ゼミ】

7月に京都の立命館大学で開催された観光学術学会に参加し、観光学についてさまざまな視点から学ぶことができました。

今回の学会を通して、観光学は観光地を紹介するだけではなく、地域の文化や歴史を守ることや、新しい技術を活用して地域の魅力を伝えることなど、幅広い分野につながっていることを学びました。また、学生や先生方の発表を聞く中で、一つのテーマをさまざまな視点から捉え、研究していることが印象に残りました。

特に印象に残ったのは、学部生ポスターセッションで発表されていた、和歌山大学観光学部のみなさんによる「演劇化される3.11――劇場としての震災復興施設における演出と表象」という研究です。この研究では、岩手県の東日本大震災津波伝承館を対象に、展示や解説が来館者にどのような影響を与えているのかを、演劇論の視点から分析していました。

 

展示は、震災の事実を客観的に伝えるエリアから、映像などを通して被災地の状況をより身近に感じられるエリアへと構成されており、来館者の感情が少しずつ動かされるような流れになっていることが示されていました。特に興味深かったのは、ゴフマンの演劇論を用いて、伝承館を「劇場」、解説員を「役者」と捉えて分析していた点です。ただ事実を伝えるだけでなく、来館者が震災を自分ごととして受け止められるよう、空間全体が工夫されていることが分かりました。

この発表を通して、普段は展示の内容に目が向きがちですが、展示がどのような意図で構成されているのかを考えることの大切さを学びました。また、一つの施設や出来事を観光だけでなく、演劇など異なる分野の視点から捉えることで、新たな発見につながることも印象に残りました。

今回の学会への参加を通して、私も身近なことに疑問を持ち、一つの視点だけで考えるのではなく、多角的な視点から物事を捉えられるようになりたいと思いました。今回の経験で得た学びを、これからの大学での学習や研究にも生かしていきたいです。(現代ビジネス学科2年)