石巻市桃浦で未利用貝の加工実習を行いました【ビジネス研究演習・石原ゼミ】

現代ビジネス学科石原ゼミでは、海洋環境の変化に伴って水産物の水揚げが減少する状況に鑑み、市場に流通していない未利用資源の活用策について研究しています。
実証事業の展開に際しては、仙台市中央卸売市場で卸売業を営む株式会社仙台水産様と連携し、産品の価値形成をはかるための対応などについて考察しています。
12月6日(土)、石原ゼミ未利用資源班の学生たちが株式会社仙台水産のグループ企業である桃浦かき生産者合同会社を訪問し、牡蠣の養殖の際に付着する「シュウリ貝」(ムラサキイガイ)を有効活用するために資源の収集と加工の実験を行いました。

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「シュウリ貝」は、一般的にムール貝という名称で知られていますが、牡蠣とともに水揚げされているものの、国内に流通している貝の多くはボイルされた海外産です。石原ゼミでは、牡蠣殻とともに廃棄されている三陸産の「シュウリ貝」を活用し、加工原料として用いるビジネスプランを立案しました。

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訪問当日の午前中、ゼミ生たちは牡蠣に付着する「シュウリ貝」を収集しました。午後は、収集した「シュウリ貝」から剥き身を取り出す作業を行いました。
ゼミでは、今回の実習で得たデータを踏まえ、コストや市場適用性などについて考察しながら商品化を目指したていきたいと考えています。
12月8日(月)には、石原ゼミ生たちが収集した「シュウリ貝」を使用して、「三陸ムール貝の浜めしと高野豆腐の麹だれ御膳」というメニューを学食「ピエリス」で提供しました。
「麹だれ」も、石原ゼミの調味料班が老舗の醸造元である山形屋商店と連携して開発したものです。

このメニューは、12月11日(木)にも提供しますので、風味豊かなで濃厚な「シュウリ貝」と麹の味をぜひお試しください。

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