現代ビジネス学科・岩田ゼミでは、10月23日(木)に山形県高畠町で、有機農業の実践の先駆者である同地の産業や、観光に関する学習を実施しました。

最初に、高畠の街道や街道沿いの風景、地理について知るため、安久津八幡神社、道の駅たかはた、昭和縁結び通り商店街を訪れました。

その後、株式会社和のくらし文化研究所代表取締役の宮原博通様から、高畠の地域文化と暮らし方についてご講演いただき、そのうえで、同研究所で宮原育子様(本学名誉教授)にご協力いただき、郷土食である食用菊や芋煮の調理・試食を体験しました。

次に、高畠町郷土資料館を訪れ、青木敏雄館長より、館内に展示されている高畠の史料や地域経営の歴史について解説していただきました。続いて、JR高畠駅を訪れ、構内の温泉施設(高畠町太陽館)を見学するとともに、高畠町観光協会で小林利裕事務局次長から高畠の観光や産業、観光協会の活動についてご講話をいただきました。

そして、高畠ワイナリーを訪れ、取締役の高橋直彦様から、高畠の気候風土のもとでのブドウ栽培、ローカル・ワイナリーとしての役目、ワイン醸造の行程、テイスティングの方法についてレクチャーしていただき、醸造所も見学しながら発酵の工夫などを学びました。また、道の駅米沢を訪れ、地域の特産品の販売コーナーなどを見学し、地元での農作物の栽培・加工について知ることができました。
当日は天候にも恵まれ、たいへん有意義な学外実習となりました。ご協力いただきました皆様に心より感謝を申し上げます。
【所感】
高畠実習では、歴史・文化・農業・まちづくり・観光など、地域のさまざまな魅力を体感でき、とても多くのことを学べました。安久津八幡神社や郷土資料館では、鎌倉時代から続く歴史や義民一揆の話を通して、地域の人々の誠実さや強さを感じました。血判状などの貴重な展示を見ることができて嬉しかったです。また、和のくらし文化研究所では、農業やまちづくりの重要性を学び、地域の資源を活かした教育や産業の工夫などを学びました。高畠ワイナリーや道の駅の見学では、地元の自然や農作物を活かした産業が町の暮らしと密接に結びついていることを知ることができました。高畠町の人の温かさやまちづくりに対する熱量の高さに触れ、自分たちも言葉にするだけではなく実際に行動に移すことが大切だと感じました。実習を通して、1日で地域と人の魅力を発見できました。この記事が、読んでくださった方の高畠町を訪れるきっかけになればうれしいです。
(現代ビジネス学科3年 田代・瀧澤・髙野・寺嶋)
