私たちは7月4~5日の2日間、大阪のインバウンド観光について調査するため現地を訪れました。主に行ったところは道頓堀、海遊館、USJなどと、どこもインバウンド観光客には人気のあるスポットです。まず、現地に着いて1番最初に思ったことは、日本人がいない!人が多い!ということです。この日は35℃を超える猛暑でありながらも非常に多くの人で賑わっていました。道頓堀の周辺を歩いてみると、観光客はもちろん、店員にも外国人が多いです。中国語や韓国語、聞いた事のない言葉が飛び交っています。たこ焼きを購入した時に日本語のままならない外国人の店員から「おおきに〜」と言われたときは少し複雑な気持ちになりました。店頭での勧誘は、日本語ではなく中国語で、もはや日本人向けのビジネスはほぼ感じられません。海遊館、USJの従業員は日本人がほとんどでした。しかし、英語やボディーランゲージでコミュニケーションを取っている場面が多く、英語やコミュニケーション能力のスキルは観光地で働くために大切なことだと実感しました。海遊館は子ども連れの家族が非常に多く、USJは家族だけでなく友達同士で来ている人も多く見られました。
また、オーバーツーリズム的な一面も見えました。インバウンド観光客で溢れかえる道はゆっくり歩くことで精一杯で、正直言って窮屈で大変です。そして下を見るとタバコの吸殻や食べ物を食べたあとのゴミが落ちていることも多く、綺麗とは言えません。設置されたゴミ箱はいっぱいでその周りは大量のゴミの山になってしまっていました。観光客誘致をして観光に力を入れることと、日本らしさを共存させていくのは難しいことだと実感しました。
一時コロナによって失われた観光地の活気は、その影を残すことなく回復していました。見たことがないくらい多くのインバウンド観光客がいて、日本にいる気がしなかったほどでしたが、もはやこの大阪の姿が当たり前になって本来の姿へ変わっていくのかなと思います。仙台にいても味わうことのできない貴重な経験ができました。
(現代ビジネス学科3年:菅原実来、庄子乃愛)