現代ビジネス学科石原ゼミナールでは、東北地方の課題解決に向けて、地域の方々とともに産学連携事業に取り組んでいます。今年度は、福島県中通りで白小豆の生産活動に着手することになりました。
白小豆は、古くから白あんの原料として用いられてきましたが、現代では手亡(インゲン豆)を原料に使用することが主流になったことから、生産量が減少しています。白小豆を使用した和菓子は福島県内の老舗菓子店でも造られてきましたが、会津若松市の菓子店によると「最近は仕入れたくても入手しづらい状況が続いている」とのことでした。
このような状況において、昨年度より石原ゼミでは「白小豆プロジェクト」を推進することにしました。昨年度は、福島県磐梯町の圃場で試験栽培に取り組んできましたが、今年度は郡山市と本宮市の生産グループとともに生産活動に取り組むことになりました。
6月1日(土)、郡山市の「西田町アグリプロジェクト」の方々とともに白小豆の播種会を開催しました。当日は、前日まで降った雨の影響で部分的な作業となりましたが、石原ゼミの3年生は圃場の整備を行った後、県内の種苗店に調達していただいた白小豆の種を播きました。今後は、定期的に圃場に向かい、白小豆の生産活動に携わっていく予定です。
「西田町アグリプロジェクト」の方々とは、白小豆の生産に加え、農産物の加工に関する研究活動を推進していくことも検討しており、7月上旬には石原ゼミが開発を進めてきた米粉パンを紹介するワークショップを開催する予定です。