現代ビジネス学科が企画・実施する「Bzラーニングエクステンション(LE)」の一環として、6月29日に対人コミュニケーションをレベルアップする特別講座を開催しました。国内外の企業や教育機関でコンサルティングやコーチングを行なっている山本喜久江先生をお招きし、貴重なノウハウを伝授していただきました。
ビジネスは人と人とのかかわりにおいて進められるものであり、また多くのビジネス・パーソンは組織の一員として業務に携わります。組織の内外における多種多様な人たちと円滑に関係を取り結べる能力は、ビジネス・パーソンに要求される業務スキルの土台にあたる部分です。上司の指示を受け、または複数人で役割分担をして仕事を進めていくためには、業務についての理解を関係者全員が共有しなければなりませんが、それがしっかりできるかどうかも、コミュニケーション能力に左右されます。コミュニケーション能力の重要性は、どんな業界・職種についても当てはまることなのです。
例えば、相手に好感を持ってもらえる話し方や、互いの信頼関係を作っていくための対話の進め方、ミス・コミュニケーションを防ぐためにはどうすればよいか、といった事柄について、グループワークでひとつひとつ確認していきました。じつはこうした事柄は、家族や友達との関係のなかで、漠然と重要性は分かっているつもりでも、なかなかきちんと実行はできていないものです。それらについて、意識して身につけるべき「スキル」であると捉え直すのは、意義深い意識改革になったのではないでしょうか。
ワークショップの最後には、互いに「ほめ合う」ワークを行ないました。6-7人のグループのなかで、一人が「ほめられる人」となり、残りの全員が、その人をどんどんほめていきます。それを、グループの全員が「ほめられ」終わるまで、「ほめられる人」を替えながら繰り返していきます。ほめるときには、抽象的な言葉を並べるのでなく、具体的にほめる。一人に対して、グループ全員が繰り返しにならないようにほめていくので、各人についてたくさんの「ほめるポイント」が出てきます。参加者からは、他の人たちから見た自分にはそんなに良いところがあったのか、と驚きの声が上がっていました。また、良い点を具体的に指摘していく中で、「ほめられる人」の特長、良い個性が明確になっていったようです。ワークショップを終える頃には、皆がほっこりとした気持ちになっていました。