養蜂活動で採れた「蜜蝋」を使ったカヌレを販売しました【ビジネス研究演習(市野澤ゼミ)】

市野澤ゼミでは「MGみつばち事業」の一員として、養蜂を核とした六次産業ビジネスに参加しています。桜ヶ丘キャンパスの外れに西洋ミツバチの巣箱を置き、丹念に世話をして、ミツバチたちが集めてきた森の恵みをいただいています。
養蜂は、はちみつの収穫を主な目的として行いますが、その副産物として蜜蝋も採れます。蜜蝋は、ミツバチたちがコツコツと作り上げた巣の素材で、はちみつを貯める倉庫としても機能します。はちみつを収穫した後に残された「倉庫の残骸」から、不純物を取り除いて精製し、純粋な蜜蝋を取り出す作業を、市野澤ゼミの学生が担っています。大鍋での溶解と濾過を繰り返す作業は本当に煩雑で、自然の産物を商品に仕立てていくことの大変さを、実感しています。
フランス・ボルドー地方の伝統菓子のカヌレは、カリッとした独特の食感を生み出すために、蜜蝋を使用します。それが本来の製法ですが、現在の日本では、蜜蝋をバターなどで代用することがほとんどで、伝統製法による「本物のカヌレ」には滅多にお目にかかれません。
市野澤ゼミ2年生の庄子と菅原は、蜜蝋を生産するとともに、長命ヶ丘のフレンチレストラン「シェフ2」さんに蜜蝋を供給して、伝統製法の本格的なカヌレを焼いていただいています。我々はそのカヌレを仕入れて、一定の利益を乗せて販売します。蜜蝋を使用したカヌレは、繊細な取り扱いが要求されますし、コストがかかるため一般よりも高額になります(それだけの品質を実現できていると自負しています)。お客様にその価値を伝えるためのマーケティングを工夫し、一人でも多くの方に味わっていただけるよう、がんばります。
11月23日の勤労感謝の日に、藤崎仙台本店(地下食品売り場)にて、このカヌレを販売しました。お陰様で、用意した80個は完売し、4万円を超える売り上げを達成しました。12月9日には、「宮城学院クリスマスを祝う音楽会2023」の開催にあわせて、大学構内で限定30個を販売します。12時半頃からの販売を予定しておりますので、コンサートを楽しみにご来学されるみなさま、ぜひお買い上げください!

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