10月21日、2023年度現代ビジネス学科企画シンポジウム「越境する人生~アジアの観光現場で働く日本人~」を開催しました。本シンポジウムは、地元での就職希望が強い本学科学生に視野を広げてもらうことを目的として企画しました。アジア各国での観光に関する研究をされている3人の先生方をお招きし、海外での経験や現地の暮らし、そこで出会った日本の人びとについてお話いただきました。
田中孝枝先生(多摩大学グローバルスタディーズ学部准教授)には、中国の旅行会社に勤めていた時の体験談について話していただきました。旅行会社の背景にある文化を尊重したおもてなしをすることで再訪を見込めることを学びました。また、3人の日本人スタッフの体験談についてもお話していただき就職することが終わりではないことを知ることができました。
鍋倉咲希先生(立教大学観光学部助教)には、カンボジアのゲストハウスで働く日本人についてなどをお話して頂きました。1日数時間働く代わりに宿泊費や食費をホストに負担してもらう方法や短期インターンなど、海外で暮らすにも就職や旅行以外の様々な形があることがわかりました。
東賢太朗先生(名古屋大学大学院人文科学研究科准教授)には、偶然性によってボラカイ島で働きだした日本人についてお話して頂きました。海外で働くと聞くと、高いスキルと高い意識が必要と考えがちですが、実際にボラカイ島で働く人びと全員が必ずしも高い志があって働き始めたわけではないことを知りました。
今回の学科シンポジウムは3人の先生方の海外での体験談をお聞きすることができ、とても良い経験になりました。就職活動の際には今回の話を思い出し、視野を広げながら自分の人生を考えていきたいと思います。
お話しいただいた先生方に、改めてお礼申し上げます。
(文:1年 長谷川結花/岩淵富美)