福島県会津地域で主菓子プロジェクトに着手【現代ビジネス学科・石原ゼミナール】

現代ビジネス学科石原ゼミナールは、地域の課題を踏まえ、地域の方々と連携し、地域の活性化に資するソリューション(課題解決策)の開発に向けて実践的に取り組んでいくことをポリシーに掲げています。

今年度は、福島県会津地域で茶道の文化とともに受け継がれてきた主菓子(おもがし)を伝承していくための活動に取り組むことになりました。

当地は、会津藩の時代から茶道が盛んな地として知られており、地域独自の茶道文化が受け継がれてきました。主菓子は茶席で供される和菓子ですが、市内に存在している老舗の店舗は減少する傾向が見られます。
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このような状況において、石原ゼミでは地域で受け継がれてきた菓子文化を伝承するとともに、産学・異業種連携体制で新しい主菓子を開発していくことを会津地域の方々に提案。昨年度から実施してきた文献調査や関係者と協議してきた結果を踏まえて、今年度からプロジェクトに着手することになりました。

今年度は、プロジェクトの展開に際して、主菓子に欠かすことができない主原料である小豆の生産にチャレンジすることになりました。

6月2日(金)に福島県磐梯町で開催した播種会では、江戸時代から白あんの原料に用いられていたと言われている「白小豆」の種を約20アールの圃場に蒔きました。播種会には、会津地域の多様な事業者様に加え、会津若松ザベリオ学園小学校2・3年生の児童の皆さんにも参加していただきました。

播種会の後は、このプロジェクト(会津の食と伝統をつなぐ会)の代表幹事を務めている馬塲由紀子様(株式会社田季野取締役・女将)とともに、主菓子に使用するあんこの試作を行いました。

今回播種した小豆の収穫は、10月下旬〜11月上旬頃を予定しており、石原ゼミの学生たちも定期的に現地を訪問し、農作業や主菓子の試作などの作業に携わっていきたいと考えています。