現代ビジネス学科の市野澤潤平教授を責任編者とする『観光人類学のフィールドワーク:ツーリズム現場の質的調査入門』(2021年、ミネルヴァ書房)が、観光学術学会の教育・啓蒙著作賞を受賞しました。
本書は、観光の現場における質的調査法を主題とする日本で初めての書籍で、既存の「ハイレベルで詳細だけれども実行が難しい」調査マニュアル本とは異なる、「フィールドワークを専⾨的に学ぶわけではない人向けのフィールドワーク教本」です。様々な観光現場を調査した人類学者のロールモデルを提示し、フィールドワーク/ワーカーへの想像力を通して読者を現地調査へと誘う記述スタイルが、高く評価されました。もちろん、卒業研究などで調査研究をする学生のために、研究テーマを見いだすためのヒントや、予想される困難とその対処法など、実践的なノウハウも抱負に教示しています。観光をテーマとした調査研究に興味がある方、ぜひご一読ください。
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