国際文化学科 市野澤潤平准教授の記事が12/5付の京都新聞に掲載されました

12月5日付の京都新聞に、市野澤潤平准教授(国際文化学科)の記事が掲載されました。
内容は、先日立命館大学で開催された、観光学や社会学の研究者が「ダークツーリズムという問い」と題した研究会について。
現在、注目を集めている戦争遺跡や災害の地を訪ねる「ダークツーリズム」。90年代のヨーロッパで提唱され、アウシュビッツやチェルノブイリを訪ねる旅などが、それに当たります。

 

市野澤准教授は、がれきの前で写真を撮る行為を例に挙げ、学習の一環か、単なる記念撮影かは「個々人の体験の中身による」と指摘。ダークツーリズムに対する定義が曖昧な中、他人の苦しみを「のぞき見に行く」行為のダークさに本質があると持論を述べました。 
また「学習やボランティア目的のツアーよりも、一般的な観光の方が復興への経済効果が高い」というジレンマにも触れながら、インド洋津波で被災したタイのリゾート地・プーケットは、被災の記憶を消し去る選択をしたと解説しました。