毎年、学生達に多くの学びを提供してくれる「キャリアアップセミナー」。今年度は、特別編1回を含む全9回を予定しています。
キャリアアップセミナー特別編
講師:宮城県企画部 部長 武者 光明氏
キャリアアップセミナー特別編は宮城県企画部部長 武者光明さんのご講演です。去る7/10(月)に本学大学講堂で開催しました。
本セミナーは「女性としての生き方を問い、未来を展望しよう」というテーマで、多様なジャンルで活躍する女性達にお話をしていただいていますが、今回は、そうした女性を支え見守る立場の男性のご登壇です。
昨年、宮城県保健福祉部長として本学にお越しいただき講演された現副知事の伊藤さんとのご縁により、今年は宮城県企画部長の武者さんに「笑顔で安心して暮らせる地域づくり」と題してお話をしていただきました。
武者さんは、今年4月1日に企画部長に着任されましたが、それまでは、富県宮城推進室長、震災復興政策課長、土木部次長、気仙沼地方振興事務所長などを歴任されました。まず赴任されていた気仙沼や宮城県とはいったいどのような特色のある地域なのか、そもそも公務員とはどのような立場なのか、宮城県の組織や各部局の役割、そして企画部とはどのような仕事をする部署なのかということを教えていただきました。
宮城県も人口減少を食い止めるために、産業発展・地域社会作り・子育て・森林保全などに取り組み、再び震災が起きた際にも役立つ「マイナンバーカードを活用したデジタル身分証アプリ」の普及について取り組んでいることをお話しいただきました。
また、地域おこし協力隊として活躍されている気仙沼市在住の女性の声や、本学学生も昨年参加した「みやぎ農業女子育成プロジェクト」に参加している女性達の声、そして実際に部下のか女性職員にヒアリングしていただいた本学学生に寄せたメッセージ、そしてなんと村井知事からのメッセージもご紹介いただきました。
多くの学生がレポートに書いていましたが、震災を経験された武者さんの「当たり前の日常を大切に」という言葉がとても印象的で、各々が「一日一日を丁寧に過ごそう」と思ったようです。
【学生の声】
漠然と地域を支える公務員になりたいと考えていましたが、様々な部があることを知りました。その中の企画部では、人口減少を問題とし、自然減・社会減をその要因として、女性が子供を産み育てやすい環境づくり、就職して県外に移動しないための支援・プロジェクト等を行っていて、社会を支えて地域の持続性を高めるための重要な役割だと感じました。3年に1回異動するということで、広域的な知識を身につけることや、興味関心を広げることが重要だと考えました。 宮城県は震災を経験し復興へと向かっています。地域が活性化し、復興して次に災害が起きても安全な町をつくることが課題だと思います。宮城県に関わる場合、災害の知識を身につけていく必要があると考えました。 私自身、地域を支え、観光に関わって活性化を目指す仕事に興味を抱いています。どういった社会にしたいのか、そのために何をすべきなのかをこの先の大学生活でじっくり考え、進路を固めていきたいと思います。(現代ビジネス学科2年生)
公務員の仕事をたくさん聞くことができてよかったです。特にマイナンバーを利用して避難や避難所での身分確認をスムーズする、県民を守るための活動。また地域おこし協力隊によって、移住者やUターンする人を応援し、宮城県を活性化させようとする活動など宮城県のために多くの活動をしていることがわかりました。私たちでも参加できる農業のプロジェクトなど、参加してみたいと思うような活動も計画されていてすごいなと感じました。今回の講演で「震災を知らない世代が震災の経験や教訓を語り継ぐことが大切」という言葉が印象に残りました。私は山形出身で宮城県の方ほど震災を経験していません。宮城県の人たちだけでなく、他県にも震災の恐ろしさを伝えることが必要だと思いました。私は今、宮城の大学に通っているので、震災についての知識を得て、山形の人にも話していきたいと思います。これから就活をして行く上でいま働いている人や職場を調べて後悔しない選択をしていきたいと思います。(心理行動科学科1年生)
本講座は、前期5回と後期4回、月曜日16:20~17:50に、本学大学講堂にて公開講座として開講いたします。興味を持たれた方はどなたでもお気軽にお問い合わせください。
<問合せ先>
キャリア支援課
022-279-4957/career-c(アットマーク)mgu.ac.jp