毎年、学生達に多くの学びを提供してくれる「キャリアアップセミナー」。今年度は、特別編1回を含む全9回を予定しています。
第4回 キャリアアップセミナー
講師:公益財団法人イオン環境財団 専務理事 山本百合子氏
第4回キャリアアップセミナーは公益財団法人イオン環境財団 専務理事 山本百合子さんのご講演です。去る6/19(月)に本学大学講堂で開催しました。
山本さんは、本学英文学科のOGです。学生時代は海外にもボランティア活動に行くなど大変活動的で、講演当日も当時の恩師の飯塚先生や同級生の方々が聴講しに来てくださいました。
ジャスコ(現:イオングループ)に入社後、新入社員研修で新車の販売をした際、色を間違えて発注して展示用に変更したり、ベビー毛布の数を間違えて大量に発注した際には、急遽寒冷地店舗に振り替えて販売するなど数々の失敗を経験。「同じミスをもう一度しなければ大丈夫」という当時の上司のお言葉を大切にしており、管理職の立場になった今、「Don’t mind」「失敗を次に生かすこと」を社員に伝えているそうです。本学の学生にも笑顔を忘れず、次に生かすことを大切にしてほしいということを教えてくださいました。
30代は海外で研修を受けながら、二人の出産・育児に励み充実した日々を過ごされ、40代はイオン環境財団の事務局長に就任。その際に大病を患ったことをきっかけに「時間は無限ではないのだ」と気づき、「何か人生に忘れ物をしているのではないか」と思うようになった山本さん。
そして50代で「もう一度学び直したい」と、大学院に入って「環境社会学」を学び、更に別の大学院で今春、工学博士も取得されました。
「イオン」はラテン語で「永遠」をあらわしており、世界に店舗のあるイオンは、基本理念のもと、日本で初めて地球環境をテーマにした、企業単独の財団法人イオン環境財団を設立しました。世界各地の地域ボランティアと共に、累計約1,255万本の木を植えているそうです。
山本さんはこれからも、次世代に美しい地球を引き継ぐために、人と自然との共生を目指し、環境問題に取り組んでいきたいと語られていました。
【学生の声】
・英文学科のOGはみんな英語を活かして仕事をしているというイメージがあり、イオンではどのように英語を活かして仕事をしているのか、あまり想像がつかなかったので、植樹ボランティア活動を行っていることなど、詳しく知ることが出来ました。就職するまでにボランティアなどで海外に何度も行っていて、それが今の職業に繋がっていることを聞き、私も様々な活動に参加するようにしたいと思いました。(英文学科1年生)
・今回の講話で分かったことは、自分でアクションを起こさなければ好機は訪れないということです。山本さんは海外でボランティアをしたり、米軍基地でコミュニケーションをとることで日本国内でも活躍できる力を養ったとのことで、今までの学生生活を学歴を得る過程でしかないという感覚を持っていたために能動的だったことがほとんどない自分の無気力さを相対的に感じてしまいました。一番グローバルな視点が身につくであろう海外留学は難しいですが、ボランティア活動は簡単に参加できる上に自分にとっての何かを得られる可能性があるのならやってみたいと思います。また私は植物が好きなので、今回の講話は自然保護に尽力している仕事の魅力を知るきっかけとなりました。(人間文化学科2年生)
本講座は、前期5回と後期4回、月曜日16:20~17:50に、本学大学講堂にて公開講座として開講いたします。興味を持たれた方はどなたでもお気軽にお問い合わせください。
<問合せ先>
キャリア支援課
022-279-4957/career-c(アットマーク)mgu.ac.jp