今回は、河北新報社による「大学生のためのライフプランセミナー」企画を、本学学生向けにアレンジをお願いし、キャリアアップセミナー特別編として開催しました。「出産と育児」というテーマで、前半は産婦人科医の先生によるご講演、後半はパネルディスカッション形式で、様々な立場の方から社会の中での子育てについてお話しいただきました。
特別編 大学生のためのライフプランセミナー
【前半】講師:東北大学病院 周産母子センター 医師 齋藤翔子先生
どのような職業、働き方を選択しても、女性・男性共に大きなライフイベントである結婚・出産について、自分はどうしたいのかを考えておくことは、これから社会人生活を送る上で、大切なことの一つです。そのために女性は自身の身体の仕組みについて正しく理解することが大切であるということを説いてくださいました。また齋藤先生ご自身の人生設計に対して、実際のご経歴がどう進んでいるのかについても年表形式で具体的に示しながら、体験談をお話しいただきました。
【後半】パネルディスカッション
株式会社キューアンドエー 成澤あい氏
電通東日本東北支社 石川みさき氏
宮城県保健福祉部 子育て社会推進課 総括課長補佐 佐藤友紀氏
NPO法人ファザーリングジャパン東北代表理事 竹下小百合氏
セミナー後半は、社会全体で子育てするという考え方についての意見交換が行われました。登壇されたパネリストは、育休取得経験をお持ちの女性、夫婦で同じ職場に勤務しながら育児中の女性、育休取得経験をお持ちで今は育児中の同僚や部下を支える立場の男性(行政職員としての立場からも)、産婦人科の医師などで、子育てする母親・父親、子育て中の職場の仲間を支える視点、行政的な支援の視点、医療的な面で子どもたちとその親を支える視点と、多角的な視点からの議論が行われました。
【学生の声】
・結婚や妊娠だけがライフプランではなく、仕事や自分のしたいこと、プライベートも合わせて計画を立てることで自分の人生が豊かになると感じ、就活も併せてそろそろ自分の人生を真剣に考える必要性を感じました。また、子育ては親だけでなく周りや職場の理解が不可欠で周りで一緒に支えていく必要性が分かりました。(生活文化デザイン学科3年)
・パネルディスカッションを通して4人の社会人の方のお話を聞きましたが、どの方も仕事も子育ても両立されていて、大変なこともありながらすごくいきいきとキラキラとして見えて、こんな風に自分もなりたいと憧れの気持ちを抱きました。宮城県で導入されている制度があったり、職場によって導入している制度は異なる制度があったりすることを理解したため、もし私が子供を産み育てることになったときには制度を活用したいと思いました。(食品栄養学科3年)
※本講座は例年、公開講座として開講しておりましたが、新型コロナウイルスの影響により、今年度も本学の学生のみを対象とさせていただきます。ご了承ください。