第9回キャリアアップセミナー
講師:同時通訳者 上野美保氏
上野さんは、4年制大学で英文学を学ばれた後、日系及び外資系企業で勤務のかたわら、通訳養成学校での訓練を経て、金融等の一般企業内で通訳・翻訳業務に従事されました。通訳業務を行うにあたって英語以外のことも学びたいと、別の大学に入り直して国際政治学を学び直しました。その後フリーランスとして、多様な業界のビジネス会議や国際会議での通訳業務を行っています。このコロナ禍で一時あらゆる国際会議が中止となり、フリーゆえの不安があったそうです。しかし、オンラインでの会議やイベントが増えはじめ、オンラインへの移行過程で新たな興味関心の幅が広がったということをお話していただきました。
【学生の声】
「『最初から好きなことを探そうとすることより、興味のあること、方向性の合うことをどうすれば好きだと思えるかを探る』と言うお話を聞いて、私自身漠然と『好きなこと』を探すより、取りあえず手を付けてみたり、好きだと思えるような考え方をするようにしたりすることが常だったので、とても共感出来ました。また、『チャンスがあれば逃さずに挑戦してみるべきだ』というお話には学ぶところがありました。私はいざ機会があると尻込みして動けないことがとても多いので、『失敗しても次がある』ということを頭に置いて、チャレンジしていけるようになりたいです。」(人間文化学科3年)
第10回キャリアアップセミナー
講師:株式会社ラフ・アソシエイツ 代表取締役 鈴木未来氏
鈴木さんは、本学学芸学部音楽科を卒業後、ご実家の家業でもあるイベント制作会社に就職し、社内にブライダルプロデュース部門を立ち上げました。その後震災をきっかけに独立をし、ブライダルだけではなくミスユニバースジャパンやアーティストのプロデュースなども行っているそうです。このコロナ禍であらゆるイベントが中止となり、仙台市長へ陳情に行ったり、LGBTの方の結婚式をプロデュースしたりとイベント業界での奮闘をお話ししてくださいました。
【学生の声】
「ラフ・アソシエイツの名前の由来が『一度の人生なので<笑顔>や<smile>ではなく、大笑いした方が良い』という意味の<ラフ>というのが、とても深い考えでした。心を満杯にしないという言葉と過去に縛られない、未来を心配しすぎないという言葉は自分に当てはまる言葉だと感じました。」(英文学科2年)
第11回キャリアアップセミナー
講師:気象予報士・防災士 テレビ信州 気象キャスター 鈴木智恵氏
鈴木さんは、本学学芸学部日本文学科を卒業後、エフエム岩手にアナウンサーとして入社されました。その後、難関の気象予報士の資格を取得し、気象キャスターに転身、東北各地のテレビ局で気象解説をされ、現在はテレビ信州の気象キャスターとして毎日気象コーナーに出演しています。小学校での環境出前授業や防災教室はライフワークとなっているそうです。
【学生の声】
「天気と地球温暖化の関係、そして防災に関する理解が深まりました。鈴木さんがおしゃっていたように、自分の子供や孫の世代になった時にどのような環境であって欲しいかをよく考えて今の生活を見直すことが必要だと思いました。また目先のことばかり考えるのではなく、先々のことも大まかに考えてみると、目先のこともよりクリアに見えてくるようになる、という鈴木さんのアドバイスを生かして、もっと将来のことを予想し考えながら大学生活を送りたいと思いました。」(心理行動科学科1年)
第12回キャリアアップセミナー
講師:日本航空株式会社 客室教育訓練部 安全訓練グループ マネージャー 福岡実恵氏
福岡さんは客室乗務員としてキャリアを積み、現在はお客様の安全を守る「保安要員」の育成とその運営を担っていらっしゃいます。最終回のこの回はZoomでの開催ということもあり、実際の社員研修で使用している「ネガティブなワードを聞いて、ポジティブなイメージを3つ挙げるゲーム」を、まるで福岡さんが教室で対面で行ってくださっているように、学生達も体験することができました。ご自分や社員の皆さんが、このコロナ禍でどのような思いで勤務されていらっしゃるかをお話しいただき、まさに今、学生たちに何を考えてほしいか、どう行動して欲しいか、心を込めたメッセージが伝わりました。
【学生の声】
「最も印象に残ったことが『考え方で行動が変わる』という言葉だったのですが、いつ始めても遅くないのなら、今、たくさんのことを吸収し、学び、大好きな人たちとめいっぱい関わっていこうと決めました。選んだ道は間違っていなかったと、これからの日々で証明したいと思います。とても素敵な時間でした。ありがとうございました。」(心理行動科学科2年)
今年度、このコロナ禍にもかかわらず、たくさんの講師の先生方にご協力をいただくことができ、本学学生も多くの学びを得ました。
心から御礼申し上げます。