宮城県警察科学捜査研究所の施設見学に伺いました

8月20日(木)に、心理行動科学科2,3年生28名と教員2名で、宮城県警察科学捜査研究所の施設見学に伺いました。

心理行動科学科には、社会とのつながりを意識した実践的なカリキュラムがあります。その一つに、「心理行動実践研修」という科目があります。その中でも、心理学が活かされる現場を実際に見に行く活動を「現場部」と呼んでいます。現場部では、第1回目で女子少年院と少年鑑別所に、第2回目でマリンピア松島水族館に、見学に伺っています。そして、第3回目の現場部として、科学捜査研究所(通称:科捜研)の見学をさせていただいたのでした。

事前説明会を開催し、科捜研について、そして、科捜研内の5分野(法医・化学・工学・文書・心理)について、ある程度の予備知識を入れてから見学に臨みました。少しは科捜研のことを知っているぞ…!と自信を持って臨んだ見学でしたが、実際に見て、話を聞くと、知らなかったことがいかに多いか、肌で感じ取れるものがいかに心に残るかを実感しました。見学後に、「大学での学びが活かされていることを実感できて良かった」などという、「心理行動実践研修」の醍醐味とも言うべき感想を述べる学生もおりました。

科学捜査研究所の方々には、丁寧に説明をしていただきました。ルミノール検査やポリグラフ検査など、実際の捜査資料として使用されている検査を見せていただけましたし、私たちの質問にもすべて丁寧に答えていただけました。学生も教員も、今回の見学を心から楽しみにしていたので、大変ありがたいことでした。実は、この科捜研の見学には、先着順で参加者を募ったところ、即刻定員オーバーとなり、多くの学生に参加をあきらめてもらわざるを得なかったという背景があります。それだけ人気のあった今回の見学でしたが、科捜研の皆様のご協力のおかげで、期待以上の成果を得ることができました。科捜研の皆様、ありがとうございました!

今回の見学を通して、犯罪捜査の現状と、そこで活かされている心理学に対する理解が深まりました。この成果は、今後の学習や就職活動等に幅広く活かされるものと思います。また、犯罪について知るうちに、学生たちの防犯意識も高まり、日常生活上にも役立つ活動となりました。しかしながら、私たちが知らないことは他にも数多くあります。心理行動科学科では、今後も、現場で生きている心理学を学べる機会を作り続けたいと思います!

(友野聡子記)