「miniココロサイコロin盛岡」を開催しました

9月12日(土)・13日(日)に、盛岡市のイオンモール盛岡南にてminiココロサイコロin盛岡を開催いたしました。miniココロサイコロは、本学科2年次生が1年次に半年間かけて研究した成果を、大学のある仙台を離れ東北各地で広く一般の皆様に公表する企画です。

 

今回は、昨年度に半年かけて研究した成果のなかから「義援金を寄付する心理 in 2014」についての発表でした。「人は、なぜ義援金を寄付するのか?」「時間が経過すると、人は義援金寄付に対する意識が変わるのか?」これらの疑問について、実際に義援金募集活動を行いながら実験や調査を行い、心理学的な考察を試みてきた「義援金を寄付する心理」シリーズも、2011年度から数えて今回は4回目でした。今回はグループごとに独自の質問を増やし、分析を行いました。その結果、被災地の現状を伝える情報を掲示すると、募金額が増えることがわかりました。また、毎年右下がりに減少していた総募金額が、今回は前回に比べ少しだけ増えたことも示されました。

 

会場がショッピングモールの一画ということもあり、イベント当日はご家族連れでお見えになられた方が多く、発表を担当した学生たちに激励のコメントを多数掛けていただきました(学生のご家族の方々にもおいでいただきました。ありがとうございました!)。お越しになられた皆様に、感謝申し上げます。また、今回会場のイオンモール盛岡南の皆さんにも、イベント開催に際し多大なるお力添えを賜りました。併せて感謝申し上げます。

 

発表会場がある岩手県は、被害総額は多いものの義援金の配分が被災3県のうち宮城県や福島県に比べてかなり少ない状況が継続していることを、今回参 加した学生たちは事前の学習で調べていました。そのことから、昨年実施した義援金募集活動で集められた義援金を岩手県に寄付しました。また、今回参加した学生は3名でしたが、そのうち2名は岩手県の出身でした。そして、今回は地元新聞社の岩手日報社さんから取材を受けましたので、かなり岩手色の強いイベントとなりました。これらの経験を通じて、参加した学生たちは、自分たちの研究と岩手との繋がりを、体験的に学習できたのではないでしょうか。今後の学修に活かしてもらえればと思います。

なお、今年も11月23日(月・祝)に、ココロサイコロ2015を仙台駅そばのアエルで開催予定です。現在、1年次生が発表に向けて研究に取り組んでおります。
詳細が決まり次第このホームページなどを通じてお知らせいたしますので、是非お越しくださいませ。

 

(友野隆成記)