キャリア支援企画(10)『シリーズ:心理学を現場で活かす ~科捜研講演会~』を開催しました

1月19日(金)の16時20分から、「科捜研講演会」と題した、心理行動科学科の学生を含む全学科学生を対象としたキャリアデザインセミナーを開催しました。

このセミナーは、科捜研心理係職員の日常業務のお話や、警察関係の仕事で心理学が活用されている場面のお話など、現職の心理係の先生をお招きしてお話をしていただくものです。宮城県警察科学捜査研究所様のご厚意により、昨年度から始まりました。ちなみに昨年度は本学科学生のみを対象としていましたが、今年度は他学科学生にも開放して開講しました。

講師には、昨年度にもお越しいただいた宮城県警察科学捜査研究所心理係の小林正和先生に加え、今年度から着任された檜垣祈り先生にもお越しいただきました。小林先生からは、科捜研職員の方々の係ごとのお仕事紹介から始まり、心理係のポリグラフ検査やプロファイリング等の業務の実態について、さらには仕事のやりがい、大学生の時期にやっておいた方がよいこと等について、ご自身のご経験を踏まえて分かりやすくお話いただきました。また、檜垣先生からは、学生時代にどのような学びをしてこられたのか、科捜研を目指すことになったきっかけや具体的な試験勉強のお話、入職後の研修のお話をしていただき、年の近い社会人の先輩から受講した学生への激励のメッセージをいただきました。普段はなかなか知ることができないお話を伺うことができたと同時に、学科の学びの延長線上に司法・犯罪の現場があることが実感できる大変貴重な機会となりました。

図1

図2

 

ここで、参加した学生たちの感想を一部ご紹介します。

・今回参加して、公務員の中にもプライドを持って本気で社会に貢献しようとしている人がいて嬉しく感じた。科学捜査研究所にはいろんな分野が関わっていると聞き、事件解決には欠かせない存在だと思った。

・プロファイリングで実際にやっていることは捜査支援であり、心理学の分析手法ももとにして犯人像を推定されていることを知り、心理学を活用できる場が多くて嬉しくなった。

・心理学の授業でポリグラフ検査を行い、関心を持ったため、今回の講演に参加した。授業の中でポリグラフ検査についてどのようなものなのかを知っていたが、今回の講演を通して新しく学んだことも多くあった。ポリグラフ検査について曖昧な部分があったり疑問があったが、今回全て解消された。

・去年も科学捜査研究所の講演を受講し、職業に興味を抱いたので、今回も参加させていただき、非常に貴重な経験となった。新任の苦労、やりがいや感じたこと、大学生時代に行ってこられた勉強など、今知りたいな、聞いてみたいなと思っていた内情や実際の所感をお聴きすることが出来て、職業への理解が更に深まった。

・大学での経験や知識が働く時にも役立つことがあると知り、日々の生活をより良くして将来に活かしていきたいと感じた。

 

今回の講演会も、補講期間の遅い時間帯からの開催でしたが、1人ひとりの参加のモチベーションがとても高く(感想にもありましたが、昨年度も参加したリピーターの学生もいました!)、質疑応答も複数名から自発的に手が挙がり、なかには講演会終了後も先生方に質問する学生の姿も見受けられました。各々とても刺激を受けたようでしたので、各自が今後のキャリアデザインに直接的にも間接的にも活かしてもらえることを願ってやみません。

小林先生、檜垣先生、ご多忙の中、本学までお越しいただき貴重なお話をありがとうございました。

 

(友野隆成記)