キャリア支援企画(11)『シリーズ:心理学を現場で活かす 科捜研講演会』を開催しました

1月27日(金)の16時20分から、「科捜研講演会」と題した、学科に所属する全ての学生を対象としたキャリアデザインセミナーを開催しました。

このセミナーは、科捜研心理係職員の日常業務のお話や、警察関係の仕事で心理学が活用されている場面のお話など、現職の心理係の先生をお招きしてお話をしていただくものです。これまでのセミナーにはなかった新しい企画で、宮城県警察科学捜査研究所様のご厚意により開催できる運びとなりました。

講師には、宮城県警察科学捜査研究所心理係の小林正和先生をお招きしました。小林先生からは、科捜研職員の方々の係ごとのお仕事紹介から始まり、心理係のポリグラフ検査やプロファイリング等の業務の実態について、さらには仕事のやりがい、大学生の時期にやっておいた方がよいこと等について、ご自身のご経験を踏まえて分かりやすくお話いただきました。普段はなかなか知ることができないお話を伺うことができたと同時に、学科の学びの延長線上に司法・犯罪の現場があることが実感できる大変貴重な機会となりました。
今回は1年生から4年生の10名が参加しました。以下、参加者の感想の一部をご紹介します。

・科捜研は特別なイメージがあったが、心持ちとしては一般企業の方とあまり変わらないと思った。また、自分が今学んでいること、これから学ぶことが科捜研心理係のお仕事と繋がっていることが分かり、勉強へのモチベーションが上がった。
・講演には、「再認」や「弁別」など授業で学んだことも出てきて、心理学がより役立つものだという実感を持つことができた。犯罪に関わったかもしれない人たちと対面しながら研究も行うハードな仕事だということが分かった。
・私は就きたい仕事がたくさんあって迷っており、どの職についても自分でできるか不安があった。しかし、今日のお話を聴いて、簡単に諦めない心が大切だということを学んだ。
・今回のお話を聴いて、私たちがドラマやアニメで見るような科捜研や警察のお仕事は現実的ではないことがまずよく分かった。ポリグラフ検査はウソ発見とは少し違い、対象事件に関わった人しか知り得ない記憶の有無についての検査であり、日米でも検査の具体的な内容に違いがあることに驚いた。
・心理学が実際に活用されている場面を知り、「知識が人助けにつながっている」ことを実感し、心が熱くなった。

今回の講演会は、補講期間の遅い時間帯からの開催であったため、参加した学生は多くはありませんでした。しかし、1人ひとりの参加のモチベーションがとても高く、質疑応答も複数名から自発的に手が挙がり、なかには講演会終了後も小林先生に質問する学生の姿も見受けられました。各々とても刺激を受けたようでしたので、各自が今後のキャリアデザインに直接的にも間接的にも活かしてもらえることを願ってやみません。

小林先生、ご多忙の中、また、生憎大寒波の到来でお足元の悪い中、本学までお越しいただき貴重なお話をありがとうございました。

(友野隆成記)

 

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