本学科教授大橋智樹が本を出版しました。

ヒューマンエラーの心理学

『ヒューマンエラーの心理学-労働災害防止を現場から学ぶ』
[一般社団法人日本労務研究会]
大橋 智樹著

 

 

 

本書は大橋教授が2014年から続けている同出版社の月刊誌「労働基準」での同名の連載をまとめたものです。大橋教授の専門は産業・組織心理学、安全人間工学で、特に産業現場のヒューマンエラーについて現場の実務家と共にその防止を目的とした研究に従事してきました。本書はその経験を活かし、現場の実務家かから学んだことを少しでも現場に還元しようとまとめられたものです。

第1章では心理学者の立場からヒューマンエラーを解説し、第2章では過去の痛ましい事故の詳細な分析から学び、第3章では事故調査や司法での裁きについて、第4章では大橋教授の視点からヒューマンエラーを掘り下げる論考となっています。また、教授自身が東日本大震災を福島県富岡町で被災した経験の生々しい記録もコラムとして掲載されているなど、幅の広い内容が特徴です。

誰が読んでも分かりやすい平易な文体と、大橋教授ならではの視点と分析は、多くの専門家をもうならせる内容となっており、現場の安全に関わっておられるすべての方に読んでいただきたい一冊です。
 

◆出版社のサイトはこちら(詳細な目次あり)