1月11日(水)4校時に、マーケティングリサーチセミナーを開催しました。
この企画は、就職活動開始目前の3年生を対象に、マーケティングリサーチ事業を展開するマクロミル社からゲスト講師をお招きして、例年冬頃に行っているものです。昨年・一昨年と、コロナ禍でオンライン開催となっておりましたが、今回は3年ぶりに久々の対面開催となりました。
今回の企画では、心理行動科学科での学びが社会でどのように活かされうるのかということ、業界を知ること、そして、リサーチのポイントを実社会の素材から学び、プレ卒論や卒論に役立てていくことを目的として行いました。
●特別講師
株式会社マクロミル 黒田 麻美子 先生
●セミナーの様子
マーケティングとはなにか、商品開発から販売までの流れのなかでリサーチがどのように活用されるのか、身近な商品例をもとにお話をうかがいました。
また、マーケティングと心理学との関わりや、研究をする際には目的を明確にして調査を計画することの大切さをうかがいました。
そして、後半にはミニワークに取り組みました。お酒を対象として、お酒離れが叫ばれている若者に対する売り上げ拡大のための施策を検討する上で必要な調査の企画を考える、というものでした。どのような人がターゲットとなるかの仮説設定と、アンケートデータからターゲットとなるクラスタを決定するというお題でした。その中には、私の専門分野であるパーソナリティ心理学にまつわるお話も出てきており、普段学んでいる心理学がマーケティングに繋がっていることが理解できるミニワークでした。
ここで、参加した学生たちの感想を一部ご紹介します。
普段学んでいる心理学との共通点が多くあることを知り、学びを仕事にも活かすことができるという点も魅力的に感じた。
企業が自身で消費者にリサーチをしてデータを取るのではなく、リサーチビジネスが存在することにより、実際の消費者以外の客観的な評価を得ることができるため、リサーチビジネスの必要性が分かった。
マーケティングという言葉を聞いた時、新しいアイデアのひらめき力や多くのアイデアを出せることが大事だと思っていたが、データを元に分析した結果からアイデアを出すことが重要であることがわかった。
マーケティングは、消費者の行動だけではなく、世の中の動きもかかわってくると思うので、日々のニュースなどの情報も取り入れて、常に「なぜ」という疑問から色々な知識を取り入れていきたいと思った。
今回のセミナーを通して、学生たちは、マーケティングや企業のこと、そして心理学の研究についての視野を広げたように思います。また、久々の対面開催であったため、講師の先生と学生たちの熱量を感じることができました。黒田先生、どうもありがとうございました。
(友野隆成記)