9月26日(月)の5校時に、家庭裁判所調査官の講演会を行いました。家庭裁判所調査官は、心理学を活用できる専門職(国家公務員)の一つです。
ゲストに、中澤吉高氏(仙台家庭裁判所石巻支部 主任家庭裁判所調査官)をお招きして、「家庭裁判所における調査官の役割」をテーマにお話しいただきました。
ご講演では、家庭裁判所はどんな案件を扱う裁判所か、家庭裁判所で働く人々、その中で調査官はどのような役割を果たすのかなどについて、少年事件、家事事件のそれぞれの場合を具体的にご説明いただきました。いずれも模擬事例を通して、調査官は個々の事例の記録、資料等から何を考えどんな調査をするのかを考えながら、体験的にお話を伺うことができました。
当日は1~4年生約20名が参加しました。参加した学生たちの感想の一部を以下にご紹介します。
- ドラマなどで調査官という職業を聞いたことはあったが、詳しい仕事内容は知らなかった。家庭・人・社会の架け橋となる素晴らしい職業だと感じた。
- 家事事件・少年事件の調査とは、具体的にどのようなことをするのか、また心理学とどのようにかかわっているのかを知ることができた。
- 調査のために、様々な場所に出かけ、多くの情報を得て、その中から正しい判断(処遇についての意見など)をするのは、訓練を積んでもなかなか難しいことだと思った。
- 女性も多く活躍していて、働きやすい職場というところにもとても魅かれた。心理学を活かした仕事に就きたいと考えているので、参考にしたい。
- 福祉や法律などはあまり知らないが、研修の期間に十分に学べるのを知って、少し安心した。今後、ワークショップにも参加してみたい。
- 国家公務員なので、合格するのがとても難しいと思うが、興味を持てたので、チャレンジしてみたい。
- 知識や視野を広げることができて、とても充実した時間を過ごすことができた。
今後も、学生の皆さんの進路選択の参考になり、学びの意欲につながる企画を行っていきます。心理学がどんなところで活かされているのかについて広く知識を得たり、世の中のことを知るきっかけにもしていただきたいと考えています。
(木野記)