8月18日(木)・19日(金)に、福島市のMAXふくしまにてminiココロサイコロin福島を開催いたしました。miniココロサイコロは、本学科2年次生が1年次に半年間かけて研究した成果を、大学のある仙台を離れ東北各地で広く一般の皆様に公表する企画です。
今回は、昨年度に半年かけて研究した成果のなかから「人助けの心理学 in 2021」についての発表でした。SNSなどさまざまなデジタル媒体を駆使しながら「オンライン募金活動」を行って募金行動の心理に迫った研究と、大学構内において不要になった衣服の回収活動を通じて不要衣服の寄付行動の心理に迫った研究について報告しました。miniココロサイコロは、昨年一昨年とコロナ禍で開催できませんでしたが、今年は感染防止対策を施して3年ぶりの開催となりました(友野班は5年ぶりの福島開催でした)。
今回の発表では、研究の結果得られた次の知見が報告されました。
①YouTubeを用いてオンライン募金活動を行う場合にはイラストを使用した動画が有効。
②オンライン募金サイトへの誘導にはURLの方がQRコードより有効。
③身近に医療従事者がいると医療従事者支援の募金額が多くなる。
④オンライン募金サイトの画面に、暖色系の色彩でポジティブな内容の画像提示が有効。
⑤不要衣服の回収活動時に、夏服は夏をイメージしたデザインの箱に投入されやすい。
⑥箱のデザインそのものより赤色などの直感的な色のイメージや、活動者との距離の近さなどの物理的な投入のしやすさが寄付を促進する。
今年度は都合により平日開催となったため、イベント当日は残念ながらあまり多くの方には来ていただけませんでした。しかし、来ていただいた方々はお一人おひとりが時間を掛けて学生の話を熱心に聴いていただき、発表を担当した学生たちに激励のコメントを多数掛けていただきました(今回は、新聞報道をご覧になられて急遽おいでくださった、数十年前に本学を卒業されたOGの方がおられました。本当にありがとうございました!)。お越しになられたすべての皆様に、感謝をお伝えしたいと思います。また、今回は直前までイベント開催の可否を慎重に検討しておりましたので、会場のMAXふくしま関係者の皆様にはかなりやきもきさせてしまったことと思いますが、多大なるお力添えを賜りました。併せて感謝申し上げます。
また、今回は地元新聞社の福島民報社さん・福島民友新聞社さんから取材を受け、かなりの時間お話を聴いていただきました。これらの経験を通じて、今回参加した学生たちは、自分たちの研究と社会との繋がりを、体験的に学習できたのではないでしょうか。そして、今回は福島出身の学生のみでしたので、自分たちが大学で学んだことを地元の方々に見てもらうことができました。今回の参加学生たちには、この経験を今後の学修に活かしてもらえればと思います。
なお、今後miniココロサイコロは8月27日(土)・28日(日)に青森市で、9月4日(日)に秋田市でそれぞれ開催されます。詳細はこちらをご覧ください。さらに、今年も例年通り11月23日(水・祝)に、ココロサイコロ2022を仙台駅そばのアエルで開催予定です。現在、1年次生が発表に向けて研究に取り組んでおります。詳細が決まり次第このホームページなどを通じてお知らせいたしますので、是非お越しくださいませ。
(友野隆成記)