キャリア支援企画(4)「少年犯罪への対応についての講演会」を開催しました

6月27日(水)の4校時に,「少年犯罪への対応についての講演会」と題して、
法務教官,心理技官等の心理学を少年犯罪に活かす仕事(公務員)についてや,少年鑑別所,少年院等の施設のお話をうかがう機会を設けました。

講師には、古橋徹也 先生(仙台少年鑑別所所長)、小野和典 先生(東北少年院院長)のお二人をお招きしました。

法務教官1

 

 

 

 

 

 

先生方からは、少年犯罪の現状や近年の非行少年の特徴について、
少年鑑別所と少年院がそれぞれどのような役割を担っているのか、
心理技官の方や法務教官の方が、少年たちとどのように関わっていらっしゃるのかについてなど、
普段はなかなかお伺いすることのないお話をうかがうことができました。

法務教官2
3法務教官

 

今回は2~4年生の約55名が参加しました。以下,参加者の感想の一部をご紹介します。

・少年鑑別所、少年院の違い、役割について知ることができた
・少年院では、職業訓練や生活指導により、少年たちが社会復帰できるように様々なことを行っていて、少年のためになっているんだと感じた。

・それぞれいろいろな事情を抱えていて、やりたくないけど犯罪を犯してしまったり、家庭の事情を抱えている人が多いのかなっと思って、自分は恵まれていると思った。

・暴力的な人達がたくさんいるだろうと思っていましたが、非社会性の強い少年が多いことに驚いた。

・犯罪を犯してしまった背景を詳細に調べていくことなどを聞いて、心理学を学ぶ意義を実感した。

・少年院に入ることはいいことではないけれど、そこで更生しようと努力したり、社会復帰のために前に進むことで強くなれると思うので、そこへ導いていく法務教官はすごい仕事だと感じた。

 

このほか、少年の非行について正しい理解が深まったという声、この講演をきけてとてもよかった、という声が多数でした。

 

本学科のカリキュラムには「犯罪心理学」関連の科目が設置されていませんが、この領域に関心を持っている学生たちも多くいます。学科ではこのような声に応え、外部から専門家をお招きして集中講義の形で授業を行ったり、今回のような特別な講演会の機会を設けています。
また、今回の講演会は、キャリア支援も兼ねており、心理学を仕事にどう活かせるのかについても知る機会となりました。

古橋先生、小野先生には、ご多用の中、本学までお越しいただき貴重なお話をありがとうございました。