キャリア支援企画(5)「言語聴覚士のお仕事」を開催しました

7月4日(水)の3校時に,「言語聴覚士」についての説明会を行いました。
言語聴覚士(Speech-Language-Hearing Therapist:ST)は,心理学を活かした専門職の一つととらえることができ,学部で心理学を学んだ人たちが選ぶ進路の一つです。

今回はお二人のゲストをお招きし,以下のようなお話を伺いました。

1CIMG1326■ 鈴木 將太 先生
(ST。仙台医療福祉専門学校言語聴覚学科)

言語聴覚士の仕事内容と,言語聴覚士の資格取得についてお話を伺いました。
言語聴覚士は,話すこと,聞くこと,食べること,つまり,言語機能とコミュニケーション,嚥下という人間の生活の質に関わる部分に困難を抱える方々を支援します。いわば「人の人らしさを支える」専門職であり,大変にやりがいのあるお仕事とのことでした。
また,資格取得者は年々増えているものの,必要とされている人数にはほど遠く、求人が多数あることもわかりました。資格取得までの専門学校での学びについてもお伺いしました。

1CIMG1356■ 高橋 淳美 さん
(ST。2014年度心理行動科学科卒業生。介護老人保健施設・エバーグリーンツルガヤ 勤務)

高橋さんのお仕事は,老人介護福祉施設の入所・通所者へのリハビリです。先輩言語聴覚士の方とともに日々、利用者の方々への言語リハビリや飲み込みに関するリハビリをなさっているそうです。一日の仕事の流れや、どんなところで仕事をしているのか、写真も見せていただきながらうかがいました。
学生時代に高齢者の傾聴ボランティアをしていたこと、そして学科でのST説明会でこのようなお仕事があることを知って、この道を目指したそうです。
進学に際しての保護者の説得についてから、在学中の病院実習のエピソード、国家試験対策の話まで、幅広くご経験をうかがいました。

当日は2~4年生の20名が参加しました。心理学を勉強したのちに,医療現場で活躍するという選択肢があること知り,進路選択の考えの幅が広がったようです。

以下,参加者の感想の一部をご紹介します。

  • 将来進学して資格取得を目指しているので、職場での仕事や実習について、なかなか聞けない話が聞けてよかった。
  • 卒業後の進路として、このような道があることを知ることができた。この仕事に興味がわいた。
  • やりがいのある仕事だと感じた。心理学を活かした仕事に就きたいが、限られた仕事しかないかと思っていたので、お話しを聞けてよかった。
  • 大学4年間の中で、将来を考えるきっかけがたくさんあることを学んだ。大学生活を無駄にせず、自ら行動しなくてはならないと考えさせられた。
  • STになった今でも勉強不足を感じているという話を聞いて、自分も自身を見つめることを大切にしていきたいと感じた。

(木野記)