9月2日(土)・3日(日)に、福島市のMAXふくしまにてminiココロサイコロin福島を開催いたしました。miniココロサイコロは、本学科2年次生が1年次に半年間かけて研究した成果を、大学のある仙台を離れ東北各地で広く一般の皆様に公表する企画です。
今回は、昨年度に半年かけて研究した成果のなかから「義援金を寄付する心理 in 2016」についての発表でした。「人は、なぜ義援金を寄付するのか?」「時間が経過すると、人は義援金寄付に対する意識が変わるのか?」これらの疑問について、実際に義援金募集活動を行いながら実験や調査を行い、心理学的な考察を試みてきた「義援金を寄付する心理」シリーズも、2011年度から数えて今回は6回目となりました。ここ数年は盛岡での開催でしたが、今年は場所を福島に移しての開催でした。
今回は東日本大震災の被災地のみならず、昨年4月に発災した熊本県へも寄付先を拡げ、比較検討を行ったグループもありました。その結果、直近に起こった熊本地震が東日本大震災への寄付をむしろ促進していることがわかりました。そして、今回集まった総募金額は、他のグループの活動分もすべて含めると、この活動を始めた当初の2011年度並みにV字回復しました。
イベント当日は、会場に多くの方が来られていました。そして、発表を担当した学生たちに激励のコメントを多数掛けていただきました(今回の会場使用のきっかけを作っていただいた建設会社社長様や、私が非常勤先で教えた学生さんにご家族でおいでいただくなど、色々な方々にお越しいただきました。ありがとうございました!)。お越しになられたすべての皆様に、感謝申し上げます。また、今回初めて使わせていただいた会場のMAXふくしま関係者の皆様に、イベント開催に際し多大なるお力添えを賜りました。併せて感謝申し上げます。
これらの経験を通じて、参加した学生たちは、自分たちの研究と社会との繋がりを、体験的に学習できたのではないでしょうか。また、今回は福島出身の学生のみでしたので、自分たちが大学で学んだことを地元の方々に見てもらうことができました。今回の参加学生たちには、この経験を今後の学修に活かしてもらえればと思います。
なお、今年も例年通り11月23日(木・祝)に、ココロサイコロ2017を仙台駅そばのアエルで開催予定です。現在、1年次生が発表に向けて研究に取り組んでおります。詳細が決まり次第このホームページなどを通じてお知らせいたしますので、是非お越しくださいませ。
(友野隆成記)