この度、本学学芸学部人間文化学科 高橋陽一准教授が「インテリジェント・コスモス東北文化奨励賞」を受賞しました。
公益財団法人インテリジェント・コスモスは、「東北地方に研究開発と産業開発の国際拠点を形成し、未来型産業社会を創造することを目標とした東北インテリジェント・コスモス構想に呼応し、自然科学研究に対する助成等を行い、もって学術の振興と地域の発展に寄与することを目的とする」学術振興財団です。
東北文化奨励賞は、東北が生み出した文化の独自性と先見性を発見または体系化して、内外に発信する優れた研究・活動の実績に対し授与されるものです。
高橋准教授の受賞研究テーマは「江戸時代東北の温泉と景勝地の研究―旅と民衆の視点でみる東北文化史―」です。
これまでの研究で、江戸時代における東北の温泉や景勝地の史料と、東北を訪れた人々が書き残した旅日記を網羅的に収集・分析し、旅先地域の運営実態や人々が旅に込めた思いに迫り、東北における地域の歴史的展開の背景に民衆の知られざる英知と営みがあった点を明らかにしたこと、さらにそうした研究成果をもって温泉をはじめとする東北の旅行文化の発信に貢献したことが評価されました。
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