「共生のための多様性宣言」記者会見と講演会を行いました

9月21日(土)、先日発表した「共生のための多様性宣言」および「トランス女性の受け入れ」について、平川新(あらた)学長と戸野塚厚子副学長による記者発表を行いました。

はじめに戸野塚副学長より今回の宣言に至った経緯や学内での対応、社会的動向、国内外の女子大学の取り組みなどが紹介され、続いて平川学長より正式に「共生のための多様性宣言」を表明しました。

共生のための多様性宣言 全文
トランス女性の受け入れについて 全文

メディアからの質疑応答を踏まえて平川学長は、「今回の多様性宣言の表明、そしてトランス女性受け入れの決定は、女子大学としてどのように向き合うかという極めて現代的な問題でもありました。すべての女性に学ぶ機会を提供し、社会に送り出すという責務はこれまでと変わりません。今後も学生たちを大事に育てていきます。」と締めくくりました。

午後1時より開催された記念講演会は、お茶の水女子大学より室伏きみ子学長をお招きし、「多様性を包摂する女子大学と社会:トランスジェンダー学生の受け入れを通して」と題して開催し、会場には約100名の方にお越しいただきました。

お茶の水女子大学は2020年度よりトランス女性の受け入れを表明しています。室伏学長は「国立大学法人となってから、本学は教育的・社会的な面で独自性の高い取り組みを行ってきたという基盤があります。常に学生や教職員と意見交換をし、同じ意識のもと進んでいくことが大事です。」と経緯を紹介され、「本学に続き奈良女子大学、そして宮城学院女子大学が多様性宣言を表明したことは大変意義があることです。誰もが過ごしやすい大学を目指し、一緒に課題解決していきましょう。」と述べられました。