平川学長の著書が「第31回和辻哲郎文化賞」を受賞!

本学の平川 新(あらた)学長の著書「戦国日本と大航海時代 秀吉・家康・政宗の外交戦略」(中央公論新社)が「第31回和辻哲郎文化賞(一般部門)」を受賞しました。

この賞は、兵庫県姫路市制100周年と同市出身の哲学者・和辻哲郎の生誕100年を記念して、1988年度に姫路市が創設。和辻氏の幅広い学的業績を顕彰し、和辻哲学の今日的意義を国内外にわたって探るとともに、研究者の育成かつ市民の文化水準の向上に資するために設けられました。平川学長が受賞した一般部門は、和辻哲郎が文学・歴史・芸術などのさまざまな領域で、幅広くかつユニークな著作を世に問い、広範な読者に訴えかけたスケールの大きな学者であったことにちなんで、文化一般におけるすぐれた著作に贈られます。

今回受賞した平川学長の著書は、昨年4月に刊行。多くの歴史史料を用いて戦国期から江戸にかけての日本の外交政策-主に豊臣秀吉の朝鮮出兵、徳川政権の鎖国政策、伊達政宗の慶長遣欧使節-を世界史的視点から再評価し、15~17世紀頃にかけて世界の植民地支配計画を展開していたスペイン・ポルトガルをはじめとするヨーロッパのキリスト教諸国と渡り合った日本の姿を明らかにしています。

一般部門の選考委員で、宗教学者の山折哲雄氏は「大航海時代の世界規模の“国盗り”戦争が、次第に浮かび上がっていくのが鮮やかで、著者は現在手に入る限りの資料・研究に目を通し、わかりやすい文章で、その全体像の本質を的確かつ説得的に描き出している」同じく作家の阿刀田 高氏は「伊達政宗の雄大な意図にまで筆が伸びて、日本史と世界史の微妙な接点が追究され、目から鱗の落ちる思いで読み終えた。和辻哲郎文化賞にふさわしい労作を得たことを喜びたい」と、それぞれ選評を述べています。

受賞に際して、平川学長は「和辻哲郎先生の著書『鎖国』は、副題に「日本の悲劇」とあるように、キリスト教と西洋文化を排除した徳川幕府の鎖国政策を批判したものでした。この和辻鎖国論により、ひ弱で排他的な江戸時代像が日本国民に定着したのではないかと思います」と語っています。

 

受賞著書に関する記事はこちら(大学ホームページ)

「第31回和辻哲郎文化賞」に関する記事はこちら(産経ニュース)